「映画を鑑賞して、トルコ・シリアの震災復興を支援しよう!」企画が開催されました。
2023年4月22日(土)午後1時から朱雀キャンパス大講義室において、トルコ・シリア大地震復興支援企画「映画を鑑賞して、トルコ・シリアの震災復興を支援しよう!」が開催され、136名が来場されました。
佐賀裕子氏の司会のもと、先ず、主催者である災害復興支援室室長の宗本晋作がこれまでの本学の災害復興活動に触れた挨拶を行いました。
続いて、やむなくトルコに移住したシリア人家族のドキュメンタリー映画「故郷とせっけん」が上映されました。この映画は、本学映像学部を卒業した八島輝京氏が現地に赴いて製作した映画です。シリア・アレッポにおいて名産の石鹸を生産していた家族が、政治情勢に翻弄され、やむなくトルコに移住、そこで石鹼工場を営み暮らしています。その家族の暮らしや石鹸作りの工程、故郷への想いを描いた映画です。
映画上映後は、映像学部鈴木岳海教授の進行のもと、映画を製作した八島監督と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表の伊藤礼樹氏のトークセッションを行いました。八島監督からは被災前の町の様子や人々の暮らしが語られ、伊藤氏からはUNHCRが製作した動画などにより被災状況の説明が行われました。特にシリアは政治的に複雑であり、隣国に移らざるを得ないなど、人々の暮らしは困窮を極めています。そこに今回の大地震が起こり、被災地の人々は二重の被害に喘いでいるのです。
大地震の被災地であるトルコ南部やシリア北部がどういう土地柄なのか、被災状況はどうなのかということは報道の範囲でしか見えてきません。今回参加された皆さんは、映画やトークセッションを通じて少しは被災地の様子や課題を理解できたのではないでしょうか。
当日、募金が130,867円集まりました。全額UNHCRに寄付をして、トルコ・シリア大地震復興支援などに有益に使っていただきます。ご寄付いただいた皆様、ありがとうございました。
なお、当日、本学父母教育後援会から4,257,388円をUNHCRに寄付するセレモニーが行われました。UNHCRからは父母教育後援会に感謝状が渡されました。