正課・課外活動

10.03

課外

2019

第1回 実習を通して食科学を学ぶワークショップを開催

10月3日(木)に、新村猛客員教授とEdoMirai Food System Design Lab合同企画による「実習を通して食科学(Gastronomic Sciences)を学ぶワークショップ」が開催され、本学部生19名が参加しました。本企画は、食の歴史や文化と食科学・技術の発展を多視点から学ぶことを目的に、新村猛客員教授による実習・実演と、講演の両方を通じて実際に手や体を動かしながら、講師との対話・インタラクションを積極的に行うワークショップです。主催:EdoMirai Food System Design Lab、協賛:立命館大学食総合研究センター、後援:日本フードサービス協会、食マネジメント学部により、第1回ワークショップが実施されました。

 

今回のテーマは、「東西の出汁の歴史と科学」。前半は鎌谷かおる准教授より、日本における出汁文化の歴史や、食の地域性と発展、東洋と西洋の出汁文化の対比などが講演されました。

 

後半の新村猛客員教授の講演では、出汁とうま味をサイエンスとテクノロジーを軸に、文化・歴史の観点を加えながら解説。五味とアミノ酸の関係から、調味や食材の掛け合わせを考える方程式や、アミノ酸と旨みの相乗効果について説明されました。その後の実演では、旨みはアミノ酸の総和ではなく乗数になる(例:昆布と鰹/トマトと鶏肉)ことを確かめる実習として、受講生たちは単体で煮出した昆布出汁と鰹出汁、野菜出汁とチキンブイヨン、それら二つを混同させたものなどそれぞれの違いを実際に味わい、アミノ酸の掛け合わせによるうま味の相乗効果や、東洋と西洋のアプローチの共通性を学びました。座学のみならず、実習を通じたワークショップ形式で実際に体験することにより、楽しく理解を深めることができたとの声が聞かれました。

新村猛客員教授

国立研究開発法人産業技術総合研究所人間情報研究部門客員研究員、サービス学会理事、がんこフードサービス株式会社取締役副社長、一般社団法人関西経済同友会調査企画部会委員等を併任。専門はサービス工学、人的資源管理、食の生産システム。筑波大学大学院博士課程システム情報工学研究科修了。博士(工学)

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