石田ゼミの学生が、2021年11月10日に懐石料理店「京都吉兆」へ有機野菜を卸している「北川農園」を訪問しました。北川農園の北川徳治氏は、京都府で数少ない無農薬野菜を栽培する農家を運営されています。京北の美しい自然と青い空のもと、学生たちは九条ネギ、海老芋、金時人参など、野菜を引き抜く作業を手伝いました。

その後は、桂川の河川敷に設営された会場で、収穫した野菜を次々焼いて試食をしました。京都吉兆の徳岡邦夫総料理長とともに、通常手に入りやすい同じ野菜と比較しながら、北川さんの野菜の味覚的特徴を学習しました。試食会では京都吉兆の若い料理人の方々も総出で準備をしてくださいました。

　徳岡総料理長の「幸せになるのをあきらめない！」というモットーのもとに、これから未来に向かって、どんな食を、幸福を我々は求めてゆくのかを一緒に考えてゆくきっかけとなる実習でした。学生たちの感想は次のようなものでした。「こだわりのある野菜のおいしさを知り、この味を守っていきたい！」「幸せの定義が変化、多様化してゆく時代に、自分なりの幸せを見つける大切さ、難しさを感じた実習でした」

そして、徳岡総料理長からは、「この生産者の実情と課題解決のためのワークショップを体験しただけにしないで、無農薬野菜を使った商品企画やイベントなど、共に考え次に繋げて行きましょう。」とのメッセージをいただきました。新しいプロジェクトが始まります。