2018年度に熊本県と協定を結び､2019年度から水俣芦北地域を学生と共に訪問しています。2020年度は水害で､2021年度はコロナで､学生の訪問ができませんでしたので､本年度が3期目となります。

新幹線の新水俣駅に集合し､その後まず水俣病資料館を訪れました。水俣での公害が過去のものになりつつあるとはいえ､世界的に見れば水銀中毒は発生し続けています。水俣病の歴史などを学びつつ､今後二度と悲劇を起こさないために何ができるのか､を考えるきっかけとなりました。

その後、今回研修で実現したい目的ごとに分かれた3班で各地を研修しました。それぞれの行き先は､天の製茶園､Mr.Orange､道の駅みなまた内にあるShop＆Cafeミナマータと福田農場､です。芦北･水俣地域の特徴として､悲劇を経た過去があるからこそ､環境への負荷の低い生産や､負荷の低いものの販売を積極的に行っている点があります。

天の製茶園さんでは､化学肥料や農薬などを入れず､お茶の栽培をしていますし､Mr.Orangeでも無農薬で除草剤代わりに七面鳥に雑草を食べさせていたり､福田農場では地域の無農薬栽培された柑橘を積極的に受け入れ､ジュースなどを生産していたりします。このような生産や販売に関わる地域の方の想いを受け止めた初日となりました。

そして夜は、地域の食材を積極的に使っているビストロパザパで皆が集まって食事をとりました。今まで教室で学び､また研修の始まりは固い感じでしたが、共食して交流することで､チームとしての意識がさらに強くなりました。

 2日目も3チームに分かれて､それぞれの目的に応じた研修をしていきます。出発時間も違いますので､夕方まで顔を合わせることがない､というスケジュールとなりそうです。