正課・課外活動

01.25

正課

2024

「街道菓子と門前菓子」調査研修

1月17日太田ゼミ3回生が、石清水八幡宮駅前のやわた走井餅老舗に伺いました。走井餅は江戸時代中期の明和元年(1764年)に大津で創業、湧水「走井」を用いて、初代井口市郎右衛門正勝が餡餅を作ったことに始まったそうです。安藤広重「東海道五十三次」の大津宿にも描かれた大津名物走井餅は、明治43年(1910年)6代井口市郎右衛門の四男嘉四郎によって、名水で名高い石清水のふもとへ引き継がれました。街道菓子から門前菓子に役割を変えながらも260年続く菓子屋さんです。
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11代目の井口香苗さんより、走井餅の歴史と香苗さんが引き継がれてからの事業のお話もしてくださり、走井餅以外にも門前の茶店として軽食の提供を始められたこと、石清水八幡宮の境内にも販売所を出店したこと、地元の苺や梨をふんだんに使った夏のかき氷メニューの話などを講演いただきました。
その後、走井餅作りを実演で見せていただき、道具へのこだわりについても伺いました。
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走井餅さんの見学後、ロープウェイで山上まで上がり、伊勢神宮と並ぶ「二所宗廟」である石清水八幡宮に参拝、岩清水八幡宮が源氏をはじめとする武家そして朝廷のあつい庇護を受けた理由を現地にて体験、また講社の勃興による近世のツーリズムと菓子の関係を考えました。当日は道饗(みちのあえ)祭である「青山祭」前日にあたりその神籬を見学できました。
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