TOPICS & EVENTS
09.06
TOPIC2023
GSP(小沢クラス)で邑南町を訪問しました【2日目】
GSPでの邑南町の訪問も2日目になりました。邑南町は、島根県で一番広い面積を持つ町で、3つの町村が合併して誕生した町になっています。昨日は石見地域を中心に訪問しましたが、2日目は瑞穂地域を中心に訪問しました。
まず、邑南町で今後伸ばしていきたい農産品であるブドウ、島根県の推奨栽培品種である神紅(しんく)について、栽培の状況などを伺いました。発色と身の付き方で等級がわかれており、特に就農をはじめた時点では、なかなか規格に収まるような栽培が難しく、規格外品が多く出るとの事でした。その上で、何か規格外の神紅をうまく活用できないか、という話を伺いました。
その後、石見ポークを養豚から販売までされているディプロさんに伺いました。ケンボロー豚で養豚をしていますが、現在、徐々に販路が広がりつつある途上との事でした。しかし、豚肉の部位が季節によって販売が異なったり、地域の特徴で売れにくい部位があったりして、部位によっては安価で処分するような売り方をするときもある、とお話しされていました。
そして、チーズを生産しているチーズ工房でチーズを作る体験を行いました。元々は、地域の別の企業のチーズの生産に関わって働いていた方が、その企業が倒産した際に、誰も引き受け手がいなかった中で、手を挙げてチーズ工房の運営をするようになった、とのことです。近隣の鮮度の良い牛乳をそのまま加工しており、非常に美味しいチーズであるため、夜に自分が作ったチーズを食べた学生が、美味しい、と何度も言っていました。
また続けて、箱寿司を作る体験をしました。箱寿司は邑南町の瑞穂地域では、ハレの場や人が集まるときに伝統的に出される押しずしであり、各家庭でオリジナルの型を使って作られます。型のサイズが決まっていないため、一回押すとできる数や寿司の大きさも異なっており、また入れる具も若干異なる、とのことです。また、鯖を使うのが一般的、とのことでした。
宿泊場所に移動する前に、チョウザメの養殖をしているセレビアさんにキャビアについて伺いに行きました。1万匹ほど養魚場にチョウザメがいるそうですが、強い雨が降って水が濁っており、チョウザメの魚体を少ししか見ることができませんでした。運営は建設会社がやっているのですが、養殖のきっかけなどをお聞きすると、養殖をやることが決まって、その後チョウザメをやることになった、とのことです。元々建設会社で養殖に慣れているわけではなく、チョウザメが来てから初めてのチャレンジが多く、まだチャレンジを続けている、との事でした。
その後、鯉食文化のある口羽地域(旧羽須美村)のコイサイドへ宿泊するために移動し、2日目のプログラムが終了しました。コイサイドでは、鯉の養殖などをお聞きしたのち、夕食として鯉のメニューを出していただいています。
3日目は、今まで地域で体感した雰囲気や、食べたり経験してきた食を用いて、試作を行っていきます。