アリス・ウォータース氏　来日記念特別講演会　開催

10月14日（土）、立命館大学びわこ・くさつキャンパスに、世界的な食の活動家アリス・ウォータース氏をお招きして来日記念特別講演会を開催しました。

 講演会に先立って来学を記念した植樹が行われました。植えられたレモンの木は、これまでもお世話になっている広島県瀬戸田のレモン農家様に頂いたものです。『歴史を遡れば１５０年前に、アリス氏のいるカリフォルニア州から、瀬戸田にもたらされたレモンの子孫です』と、お伝えしたところ、大変感激していただきました。

植樹の後は、森の中に設営されたテーブルで、スローフード運動を共にした石田教授との対談が行われました。数日前に収穫されたばかりのグリーンレモンとオリーブで飾られたテーブルで、忙しい日本滞在中のスローなひとときをすごしました。

対談のあとは、食マネジメント学部が有するピッツァ窯をご案内しました。食マネジメント学部自慢のナポリ・ピッツァを召し上がりいただいた後は、薪窯の前で学生たちと交流しました。学生の中にはアリス氏の熱烈なファンもおり感激のあまり涙ぐむ光景も。

14時に開始された講演会では、アリス氏から『We Are What We Eat』たべることは、生きることについて、農業に関心を持つきっかけとなった戦時中の体験、エディブルスクールヤードを始めたきっかけなど、貴重なお話をいただきました。

また、講演会には小さなお子さんや赤ちゃんも来場されていました。終盤に赤ちゃんが泣きだしてしまって退場されようとしたときに『お母さんであるあなたや未来のこどもたちの講演よ、そのまま是非聞いて』とおっしゃるシーンもあり、アリス氏がこども達の未来に心を巡らされていることが伝わって来ました。