教員紹介

阿良田 麻里子

Mariko ARATA 阿良田 麻里子 教授

  • 専門分野食文化研究、文化人類学、言語人類学、
    言語学、インドネシア地域研究
  • 所属学会日本認知言語学会、日本文化人類学会、東南アジア学会、
    日本インドネシア学会、日本家政学会、日本栄養学教育学会、
    国際人類学・民族学科学連合(IUAES)

これまでの研究の概要

日本語教師として約10年勤務した後、インドネシアの言語文化の研究を始めました。修士論文(東京外国語大学)ではインドネシア語・日本語の調理動詞・料理名称の対照研究から、料理の通文化研究の方法論を提言し、博士課程(総合研究大学院大学)では西ジャワ農村で長期調査を行い、言語人類学的アプローチからスンダ人の食文化を研究しました。その後、国立民族学博物館や東京工業大学等で、都市部へと対象を広げつつ他地域の研究者と共同研究を行い、生活文化としての食文化、食に関わる認識・選択・行動、食生活の変容、食のハラールをはじめ、食の禁忌をもつ人々の食選択等について研究してきました。

昨年からは滋賀県でもフィールドワークを始めています。ふなずしをはじめとする湖魚食の変化や新しいフードビジネスについて調査し、映像学部とのコラボで映像作品も作成しています。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

Beyondコロナ時代の新しい食のあり方について、インドネシアをはじめ世界各地の食文化の知恵を生かして提案したいと考えています。2021年度は、滋賀県守山市周辺の湖魚に関して、その食べ方や認識、世代間変化について、ゼミ生とともに文化人類学的なアプローチから調査する予定です。これを踏まえ、淡水魚食の伝統をもつ諸外国の調理法や食べ方を取り入れて、淡水魚介類の新しい利用方法を考えていきます。

主な研究業績

  • 『世界の食文化6 インドネシア』農文協、2005年
  • 『文化を食べる 文化を飲む グローカル化する世界の食文化とビジネス』ドメス出版、2017年(編著)
  • 『食のハラール入門 今日からできるムスリム対応』講談社サイエンティフィク、2018年