教員紹介

鎌谷 かおる

Kaoru KAMATANI 鎌谷 かおる 教授

  • 専門分野歴史学(日本史)
  • 所属学会日本史研究会、社会経済史学会、
    大阪歴史学会、地域漁業学会、
    日本村落研究学会、環境社会学会、
    交通史学会

これまでの研究の概要

① 近世日本漁業史研究
江戸時代から明治期にかけての琵琶湖の漁業権や消費と流通、養魚技術についての研究
=生業という視角で日本社会の歴史を解明する

② 地域史研究
滋賀県高島市マキノ町知内をフィールドに、歴史学・民俗学・社会学の研究者とともに地域の生活文化を「地域に学び・地域で学び・地域と学ぶ」研究を展開
=地域の生活文化資料の総合的な研究(古文書調査・民俗調査)

③ 近世日本の農業生産力と気候変動の研究
古気候学の研究者との共同研究(文理融合型研究)
=過去の気候変動に日本社会がどのように対応していたのかを解明する(米などの農業生産問題を中心に)

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

① 「食」に関する日本の歴史資料の調査(所在把握・整理作業・データ化)と研究

② 滋賀県の食文化研究
滋賀県の食に関するさまざまな資料(古文書・民具・日記)の調査や、聞き取り調査の実施

③ 人と食との関係史研究
日本各地の人と食との関わりの歴史を「魚」を通して総合的に分析する
日本の長い歴史における「食」の意味を考える

主な研究業績

  • 日本近世における年貢上納と気候変動 -近世史研究における古気候データ活用の可能性をさぐる-, 日本史研究, 646号, 2016
  • 日本近世における山野河海の生業と所有 -琵琶湖の漁業を事例に-, ヒストリア, 229号, 2011
  • 暮らしと歴史のまなび方 -知内「村の日記」からの出発-, 「村の日記」研究会編, 2010