教員紹介
これまでの研究の概要
ドイツを中心にヨーロッパの食の歴史を研究してきました。西洋史分野では、私の師匠である川北稔先生などが砂糖や茶をめぐるグローバルな歴史(帝国や植民地など)を早くから行っており、それに刺激されて、ドイツをフィールドとして食料生産、食物消費量、ジャガイモやコーヒーの普及、近代的な食システム、食をめぐるイデオロギーの歴史的変化などといったテーマを取り上げてきました。それとは別に、日本の食文化にも深い関心があり、これに関しては貪欲に、どのようなテーマでも吸収してやろうと思っており、歴史に限定せずにさまざまなテーマの書物を読みあさっています。
食マネジメント学部における今後の研究の方向性
これまでと同様に、ドイツを中心としたヨーロッパの食の歴史を研究していきます。しかし同時に、私は「食総合研究センター長」の立場にあるので、学際的に食をとらえるという方向でも研究を展開していきたいと考えます。差し当たってのテーマは、最近注目されている「郷土食・郷土料理」に関する研究をいろいろな角度から行っていきたいと思います。
主な研究業績
- 『<食>から読み解くドイツ近代史』ミネルヴァ書房、2015年
- 『世界の食文化⑱ドイツ』農文協、2003年
- 『宗教と食』(食の文化フォーラム32)ドメス出版、2014年(編著)