教員紹介

太田 達

Toru OTA 太田 達 特別招聘教授

  • 専門分野伝統文化に基づく経営戦略論、茶道文化論、伝統産業における動作解析、製菓理論、宴会学、花街史、認知工学、信仰と食の関連理論、近世京都学
  • 所属学会日本機械学会、茶の湯文化学会、近世京都学会

これまでの研究の概要

日本の伝統的な食文化を実地の経験に基づき、文献調査や実験研究とともに、科学的・経営的な見地から研究してきました。その一つが「動作解析を用いた茶道点前技術の研究」で、従来、歴史的な研究しかなされてこなかった茶道を「茶という飲料を調理する」というサービス工学的な観点から研究。三次元動作解析を行ない、点前動作の特徴を抽出することで、茶道の科学的研究としての第一歩となりました。その後、熟練・非熟練の比較研究をもとに、茶道の「お稽古・お点前」の鍵となる動作を解析。経営分野の研究としては、会社代表としての経験を生かし、京都老舗の経営文化の視点から、事業承継のあり方を研究してきました。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

これまでの研究・実践経験をふまえ、文理融合の観点から食の経営戦略における様々な学問ジャンルを統括することで、分野横断的かつ新たな学問・教育の領域を開拓していくことができるのではないかと考えています。また国内外、多様な茶席プロデュースをしてきました。このような交流を生みだす場を学生と一緒に創造していきたいですね。

主な研究業績

  • 論文「3次元動作解析を用いた茶道点前技術の基礎的研究」
  • 『平成のちゃかぽん 有斐斎弘道館 茶の湯歳時記』淡交社、2017年
  • 『総合 調理用語辞典』全国調理師養成施設協会、2014年(分担執筆および編纂委員)