教員紹介

これまでの研究の概要
私はこれまで、主に実証研究(アーカイバル研究)により、財務会計や監査論の領域の研究を進めてきました。 財務会計に関しては、株式公開(IPO)時における会計基準の適用や、特性のある企業の会計分析などを行っています。監査論に関しては、上場企業の監査人の交代やビジネス・リスクといった論点の分析を行っています。 また、最近では、株主還元施策の1つとしての株主優待にも関心を持っています。株主優待は、実は日本企業に顕著にみられるものなのですが、特に食関連企業において株主優待実施率が高くなっているほか、飲食料品を優待品としている企業も多く存在しているところに面白さを感じています。
食マネジメント学部における今後の研究の方向性
これまでの研究を継続するとともに、今後は実証研究に加えて定性的な研究も手掛けることを計画しています。例えば、なぜ特定の産業で多くの企業が株主優待を導入しているのか、株主優待の中でも飲食料品の人気が高い背景は何なのか、株主優待はコーポレート・ガバナンスに影響を及ぼすのか、といったことに興味があります。
主な研究業績
- 「株主優待における「横並び行動」に関する実証分析」『会計プログレス』第25号,pp.37-54, 2024.
- “Shareholder Perks in Japan: A Systematic Literature Review,”Asia-Japan Research Academic Bulletin, No.6, pp. 1-16, 2024.
- 「監査事務所のローテーションに係る実証研究」『現代監査』第31号,pp.21-32, 2021.