教員紹介
これまでの研究の概要
「測定と評価」への興味から、英語教育にその糸口をみつけ、Cloze Testの研究からはじまり、広く(浅く)言語テストの領域に基盤をおきながら現在に至ります。項目応答理論や潜在ランク理論などを用いた英語テストの分析も行ってきたが、テストユーザーへのテスト理論の普及や理論研究と実践のネットワーク構築の重要性も認識しており、外国語としての英語/日本語の教師を目指す大学院生を対象に、言語テストの様々な観点の指導にも力を注いでいます。最近では、ある教育現場におけるスピーキング・テストのシステム構築や、既存のスピーキング・テストの妥当性の検証を行いながら、テスト開発と実施のための具体的な課題および問題点を探っています。
食マネジメント学部における今後の研究の方向性
本学部の英語教員として英語プログラムの開発と指導にあたっています。その際、理想論に終わるのではなく、学習者にとってのnecessities・lacks・wantsの観点を忘れずにプログラム設計に関わる必要があり、現在、学習者の英語力やモティベーション等の情報をもとに、カリキュラムとテストの親和性に焦点を当てながら研究を進めています。
主な研究業績
- Shimizu, Y. and Zumbo, B.D. (2005). A Logistic Regression for Differential Item Functioning Primer. The Japan Language Testing Association Journal. No.7, 110-124.
- Sugino, N., Shojima, K., Ohba, H., Yamakawa, K., Shimizu, Y., & Nakano, M. (2014). Changes in Japanese EFL learners’ proficiency: An application of latent rank theory. In D. Vicari, A. Okada, G. Ragozini, C. Weihs (Eds.) Analysis and Modeling of Complex Data in Behavioural and Social Sciences. Springer. 263-271.
- 経済学部英語圏短期留学プログラムにおけるスピーキング・テストの実施とその結果報告, 清水 裕子・桐村 亮・野澤 健, 立命館高等教育研究, 14号,91-102, 2014