教員紹介

これまでの研究の概要
食ビジネスの生産性向上を実現するためのアプローチとして、経営学、工学領域の知見を学際的に導入した技術開発、研究開発を中心に進めてきました。特に、人的資源・空間・時間的レイアウトデザインの最適化、AI、シミュレーション、データサイエンスを活用した生産システムデザイン、心理学分野、人的資源管理分野の知見に基づいたワークデザインや人事制度設計などが主な研究対象です。研究・開発されたシステムや方法論については、実経営環境下における有用性評価を重視し、社会実装するために必要な条件や制約を明確にすることに留意しています。研究対象は主に第3次産業ですが、食のバリューチェーン構築のため、第1次産業、第2次産業を対象にしたマクロ的システムデザインにも取り組んでいます。
食マネジメント学部における今後の研究の方向性
食の総合的デザインの研究に注力しています。調味料や素材、調理法のみならず、デザイン、知覚、原価、工程など、食を創造するために必要なあらゆる設計要素を統合的に構築し、食のイノベーションにつながる新たなデザイン工学、デザインマネジメント分野の確立を目指します。
主な研究業績
- T. Shimmura, K. Arai, S. Oura, N. Fujii, T. Nonaka, T. Takenaka, and T. Tanizaki: Multiproduct Traditional Japanese Cuisine Restaurant Improves Labor Productivity by Changing Cooking Processes According to Service Product Characteristic, International Journal of Automation Technology, Vol.12, No.4, (2018)
- 担当組み換えによる日本料理レストランの労働時間短縮に関する研究,新村 猛・藤井 信忠・竹中 毅・大浦 秀一・野中 朋美, 日本経営工学会誌,Vol.67, No,4, pp.303-313, 2016
- 『サービス工学 -51の技術と実践-』朝倉出版、2012年(編集委員)