教員紹介

和田 有史

Yuji WADA 和田 有史 教授

  • 専門分野心理学
  • 所属学会日本心理学会・日本基礎心理学会(理事)、
    日本認知心理学会、日本官能評価学会(理事)、
    日本健康教育学会

これまでの研究の概要

心理学実験による研究
・人間が視覚により食品の鮮度を判断する手がかりとなる画像変数を明らかにした
・嗅覚と味覚の相互作用に、呼吸と味嗅覚刺激の順序が関与することを示した
・官能評価のエキスパートの味覚強度判断は真度と精度が高いことを測定・数値化した
・食品のイメージや食習慣に伴う食品への潜在的な態度を計測した
・乳児期に嗅覚と視覚の連合が生じていることを示した

インターネット調査による研究
・認知の個人差が食品のリスクの認識の個人差に関連していることを解明した
・昆虫食経験と食品としての昆虫のイメージの関係を示した
・消費者自身の態度によって消費者が感じる食品価値に影響することを示した

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

”食”をモチーフに実験心理学の方法論を駆使して研究を行い、人の心のメカニズムの解明とその知見に基づく応用技術の開発を目指します。JSPS科研費、農水省委託研究事業、けいはんなRCなどの資金を運用し、(国研)産総研、(国研)農研機構、東大、(株)明治、サントリーなどと共同研究を行っていきます。

主な研究業績

  • Taste of breath: the temporal order of taste and smell synchronized with breathing as a determinant for taste and olfactory integration, Scientific Reports, 7, 8922, 2017
  • Superiority of Experts Over Novices in Trueness and Precision of Concentration Estimation of Sodium Chloride Solutions, Chemical Senses, 38(3), 251-258, 2013
  • Influence of luminance distribution on the appetizingly fresh appearance of cabbage. Appetite, 54(2), 363-368, 2010