教員紹介

吉積 巳貴

Miki YOSHIZUMI 吉積 巳貴 教授

  • 専門分野食と持続可能性、地域づくり、環境マネジメント
  • 所属学会都市計画学会、環境情報科学、フードシステム学会、
    環境経済政策学会、環境教育学会、ESD学会

これまでの研究の概要

私の研究は、地域の食資源・食文化を活用した地域活性化と持続可能な地域づくりに焦点を当てています。特に、人口減少が進む地域におけるWell-Being向上を目的とし、地域住民と外部参加者の交流を促進し、関係人口を創出するプログラムの開発・実践を行っています。さらに、農業体験や食文化を通じた地域の文化・経済活性化にも取り組み、国内外のフィールドで行政・NPO・企業・地域住民と協働しながらアクションリサーチを進めています。また、海外の研究者と連携し、ベトナムやマレーシアを中心としたアジアにおけるローカルフードシステムのレジリエンスを研究し、災害や社会変動に対応できる持続可能な食システムの構築を目指しています。近年では、食品ロス削減を目的に、mottECO普及コンソーシアムの企業・自治体と連携した実証研究も推進しています。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

今後は、地域の食資源を活用した持続可能な地域活性化に加え、気候変動や災害に対応できるレジリエントなフードシステムの構築を目指し、アジア地域の研究者と連携し、ローカルフードシステムの強化や食品ロス削減の実証研究を推進するアジアの食科学研究ネットワークの構築や、食と持続可能性をテーマとしたPBL型教育プログラムの開発にも取り組み、次世代の人材育成と食を通じた交流促進を図ります。

主な研究業績

  • 吉積巳貴、島田幸司、天野耕二、吉川直樹「SDGs時代の食・環境問題入門」昭和堂,2021
  • 佐藤彩香, 堀拓樹, 上田隼也, 吉積巳貴, 農村体験事業による関係人口創出の可能性:しがのふるさと応援隊事業を通して,都市計画報告集,22 (3),p.501-504
  • 吉積巳貴, 小林広英, 平井聡, 住民自立型まちづくりにおけるファンドとしての財産区の資源活用可能性に関る一考察,都市計画論文集,54 (3), p.1313-1319