教員紹介

Maria YOTOVA ヨトヴァ・マリア 准教授
- 専門分野文化人類学、経営人類学
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所属学会
比較文明学会、早稲田文化人類学会、日本観光研究学会、日本メディア学会、
International Union of Anthropological and Ethnological Sciences (IUAES),
European Association of Social Anthropologists (EASA)
これまでの研究の概要
これまで、日本とブルガリアを中心にフィールドワークを行い、ヨーグルトの食文化に関する研究を進めてきた。大手乳業メーカーのブランド戦略に加え、牧場の6次産業化に着目し、そこで生産される「ご当地ヨーグルト」やクラフトチーズなどの乳製品が地域ブランディングや観光資源として果たす役割を解明することを目的としている。フィールドワークを通じて、地域特性を活かした乳製品の提供のみならず、牧場見学やチーズ作り体験などを通じた食育活動にも積極的に取り組んでいることが明らかとなった。こうした活動は、消費者の関心を引きつける手法として機能しており、持続可能な乳業の発展において重要な要素となっている。
食マネジメント学部における今後の研究の方向性
今後は、地域に根差した中小乳業メーカーや牧場を対象に、持続可能な生産体制の取り組みや課題について調査を継続する。また、「ご当地ヨーグルト」だけではなく、日本独自の発酵食品にも焦点を当て、酒蔵や酢蔵の見学などの「発酵ツーリズム」が観光体験に与える影響についても検討していく。
主な研究業績
- 『ヨーグルトとブルガリア ―生成された言説とその展開―』東方出版、2012年
- 『企業経営のエスノグラフィ』(共著)東方出版、2020
- 『郷土食が紡ぐ新たな物語―グローバル化した世界で私たちはなにを食べているのか』(共著)風塵社、2024