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2023年09月のニュース
2023.09.27
スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程3回生の易東さんが、同研究科教授 橋本健志先生、博士課程前期課程修了生 杉本岳史さん、博士課程前期課程2回生 松村哲平さんおよび大阪工業大学工学部の研究チームとの共同研究により、共同で取り組まれた研究論文が、2023年9月21日に「Nutrients」へ原著論文として掲載されました。
スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程3回生の易東さんが、同研究科教授 橋本健志先生、博士課程前期課程修了生 杉本岳史さん、博士課程前期課程2回生 松村哲平さんおよび大阪工業大学工学部の研究チームとの共同研究により、共同で取り組まれた研究論文「Investigating the Combined Effects of Mechanical Stress and Nutrition on Muscle Hypertrophic Signals Using Contractile 3D-Engineered Muscle (3D-EM)」が、2023年9月21日に「Nutrients」へ原著論文として掲載されました。
高齢化社会に突入してから半世紀を超える現在、日本は新生児率の低迷に伴い「超高齢社会」に進んできました。加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)やそれに伴う運動器疾患などは、医療費の負担の増大のみならず、生活の質(QOL)を低下させることが問題となっています。そのため、いかに健康寿命を延伸するかが今後重要な課題であり、サルコペニアのような疾患の予防や健康維持のため、日々の栄養摂取と適切な運動を意識することが重要です。
以前、私たちの研究グループでは、標高4000mほどの南米ペルーに植生するアブラナ科の多年生植物であるマカの筋肥大効果を新規に確認し、そのメカニズムを解明しました。その課題の進展として、マカと運動の併用効果を検証する新たな課題に取り組みました。一般的に細胞レベルで確認された知見の生体応用を実験動物を用いて検討することが知られていますが、最近では動物愛護の観点から、米国環境保護庁が哺乳類の実験使用中止を要望しています。そうした倫理的観点から、本研究は実験動物の代わりに、平面培養筋細胞より生体骨格筋組織の機能・構造に類似した三次元培養筋細胞『以下3D-Engineered Muscle (3D-EM)』を用いて、マカ(栄養)と運動を模倣する電気刺激 (機械的ストレス) の組み合わせが、骨格筋肥大を効果的に促すか、そのメカニズムを含めて明らかにすることを目的としました。
その結果、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用によって、筋収縮タンパク質であるミオシンタンパク質(重鎖)の発現量が有意に増加しました。また、ミオシン重鎖にはfastタイプとslowタイプが存在しますが、その両方が増加していました。特に、加齢やサルコペニアではfastタイプの筋線維の萎縮が顕著であるため、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用は、サルコペニア予防に有効である可能性が示されました。

高齢化社会に突入してから半世紀を超える現在、日本は新生児率の低迷に伴い「超高齢社会」に進んできました。加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)やそれに伴う運動器疾患などは、医療費の負担の増大のみならず、生活の質(QOL)を低下させることが問題となっています。そのため、いかに健康寿命を延伸するかが今後重要な課題であり、サルコペニアのような疾患の予防や健康維持のため、日々の栄養摂取と適切な運動を意識することが重要です。
以前、私たちの研究グループでは、標高4000mほどの南米ペルーに植生するアブラナ科の多年生植物であるマカの筋肥大効果を新規に確認し、そのメカニズムを解明しました。その課題の進展として、マカと運動の併用効果を検証する新たな課題に取り組みました。一般的に細胞レベルで確認された知見の生体応用を実験動物を用いて検討することが知られていますが、最近では動物愛護の観点から、米国環境保護庁が哺乳類の実験使用中止を要望しています。そうした倫理的観点から、本研究は実験動物の代わりに、平面培養筋細胞より生体骨格筋組織の機能・構造に類似した三次元培養筋細胞『以下3D-Engineered Muscle (3D-EM)』を用いて、マカ(栄養)と運動を模倣する電気刺激 (機械的ストレス) の組み合わせが、骨格筋肥大を効果的に促すか、そのメカニズムを含めて明らかにすることを目的としました。
その結果、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用によって、筋収縮タンパク質であるミオシンタンパク質(重鎖)の発現量が有意に増加しました。また、ミオシン重鎖にはfastタイプとslowタイプが存在しますが、その両方が増加していました。特に、加齢やサルコペニアではfastタイプの筋線維の萎縮が顕著であるため、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用は、サルコペニア予防に有効である可能性が示されました。
さらに、今回、3D-EMをプラットフォームとして、運動(筋収縮)と栄養の併用効果を世界に先駆けて検証しました。更なる改良は必要ですが、動物実験の代替モデルとして、3D-EMをプラットフォームとすることの有意性についても明らかとなりました。
2023.09.25
「スポーツ健康科学グローバルレクチャーⅡ」にて、スタンフォード大学Kelli E. Moran-Miller教授にお越し頂き、授業を実施しました。
大学院授業「スポーツ健康科学グローバルレクチャーⅡ」では、2023年6月にスタンフォード大学Kelli E. Moran-Miller教授にお越し頂き、対面授業を実施しました。事前準備として、Zoomやオンデマンド教材を活用し、アメリカのスポーツ科学研究の最新動向、アメリカのスポーツ心理学、メンタルヘルス、ストレスマネジメントなど、対面授業の基礎となる部分についての学びを深めました。
対面授業では、これまで学んだことを土台とした応用学習が行われ、グループワークやアクティビティを通して、マインドフルネスやレジリエンスなどウェルビーイングを向上させる最新のセルフケアに関する実践を学びました。


対面授業では、これまで学んだことを土台とした応用学習が行われ、グループワークやアクティビティを通して、マインドフルネスやレジリエンスなどウェルビーイングを向上させる最新のセルフケアに関する実践を学びました。
最終回では、本授業での学びを積極的に英語で発表するなど、大学院生の意欲的に学ぶ姿が素晴らしかったです。
2023.09.25
Dr. Eija Laakkonen先生による夏期集中講義を実施しました。
2023年9月4日から5日間、フィンランドのユバスキュラ大学の准教授であるEija Laakkonen先生にBKCキャンパスにお越し頂き、スポーツ健康科学グローバルレクチャーIとして「女性の健康とスポーツ」に関する夏期集中講義を実施して頂きました。
参加した大学院生は、生理周期、性ホルモン、妊娠・産後、更年期といったトピックに関する講義を通じて女性の身体の生理学的変化を学びました。また、女性アスリートのユニークなニーズや健康、そして更年期の女性に向けた身体活動のガイドラインについても学術論文を参考にしながら、グループディスカッションをつうじて意見を出し合いました。さらに、性とジェンダーの違いがスポーツと健康科学にどのように影響するか、についても活発な議論が行われました。
2023.09.11
10/5(木)スポーツ健康科学研究科「進学・入試説明会」を開催します!
2023.09.11
本研究科博士課程前期課程修了生の鈴木妙実さんと博士課程後期課程2回生の廣松千愛さんが日本スポーツ栄養学会第9回大会の発表で受賞されました。
本研究科博士課程前期課程修了生の鈴木妙実さんと博士課程後期課程2回生の廣松千愛さんが日本スポーツ栄養学会第9回大会の発表で優秀演題賞(鈴木さんは研究調査部門・廣松さんは実践活動報告部門)を受賞されました。

おめでとうございます!
2023.09.05
2023年度秋学期 科目等履修生・聴講生の申請について
ご希望の方は、下記URLより要項をご確認の上、WEB申請を行ってください。
【申請受付期間】2023/9/5(火)9:00~2023/9/7(木)17:00
2023年度の受講可能科目は、下記の通りとなります。
各科目の詳細は、オンラインシラバスにてご確認頂くことができます。<要項・WEB申請・オンラインシラバスのリンク>
https://www.ritsumei.ac.jp/academics/auditing/
<受講可能科目>
2023年度 科目等履修生用時間割
2023.09.04
2023年度秋学期 研修生・研究生出願受付について
2023年度秋学期 研修生・研究生出願受付について、下記の通り、実施いたします。
出願希望の方は、要項をよく確認の上、オンライン申請を行ってください。
<要項>
<オンライン申請>
▶在学生の方は、下記URLより申請ください。
https://cw.ritsumei.ac.jp/campusweb/SVA40D0.html?key=LNG20230828103605868150437▶在学生以外の方は、下記URLより申請ください。
https://rw.ritsumei.ac.jp/survey/guest/SVA4FD0.html?key=LNG20230828111332162150479
※出願手続要項のⅡ-1-(4)出願内容/書類には、本研究科在学時の研究指導教員の自筆署名を
もらった⑤「スポーツ健康科学研究科 研修生・研究生志望理由書」を提出するようにと
いう記載がありますが、オンライン申請内に志望理由を記入する箇所がありますので、
そちらにご記入ください。本研究科所定書式はありません。
また、紙媒体での提出物もございません。
<申請期間>
2023/9/4(月)9:00~2023/9/11(月)17:00
以上