2020年3月
博士課程前期課程修了
小原 佑貴さん
修了生
経営学に興味を持ち、スポーツ健康科学部から進学。
自分なりの物事の見方と、論理的に考える力が身についた。
他学部出身でも、経営学を
基礎から学ぶことができる
立命館大学スポーツ健康科学部から進学しました。スポーツを切り口に、自然科学、社会科学のさまざまな分野を学ぶ中で、経営学に興味を持ち、もっと深く学んでみたいと思ったのがきっかけです。立命館大学経営学研究科では、最初に基本的な経営学をきちんと学ぶことができるので、他学部出身でも問題ありません。授業が少人数で行われるので、先生とのコミュニケーションもとりやすく、とても良い学びの環境だと感じました。
研究のテーマは「日系企業の国際人的資源管理」とする予定です。海外進出した日本企業が現地で優秀な人材を採用できないこと、離職率が高いことの原因を探り、新しい視点で仮説を立てることが目標です。先生からよく言われているのは「物事の因果関係を常に意識しなさい」ということ。実社会においても言えることだと思うので、いつも頭において物事にあたっています。
座学以外にも、課題解決型プログラムで
ビジネスの一端に触れることができた
「コーオプ演習」という課題解決型プログラムにも参加しました。企業から提示された現実の課題に対する解決策を提案するもので、私は3人の学部生とチームを組み、酒造メーカーの「若者の日本酒離れ」という課題に取り組みました。若者が日本酒を手にしない原因を考えることから始め、それをグループインタビューで明らかにして、自分たちなりの仮説を立て、解決策を考えたものです。考えた仮説をいろんな居酒屋を周って検証するなど、より実証的な取組みも行い、優秀賞を受賞することができました。
実際のビジネスの一端に触れることによって、学びがより深まったのはもちろん、チームリーダーとしてチーム全体のパフォーマンスを高めるチャレンジができたのも大きな経験でした。プロジェクトに関するコミュニケーションだけでなく、プロジェクト以外のコミュニケーション、お互いがどんな人物なのか、何を成し遂げたいと思っているのかなども話し合えたことが良かったと思っています。
学部卒業ですぐ就職するというルートに
こだわる必要はないと思う
私はずっと「考える力を身につけたい」と思っていました。自分で納得できる力をつけるには大学の4年間では足りなかったので大学院に進学したのです。この1年間、授業と課題をしっかりこなし、コーオプ演習などのプログラムにも参加することによって、ようやく自分なりの物事の見方、論理的に考える力、それを伝える力も養えたと感じています。先生との距離が近いので、先生の物事の見方、考え方を知り、学べることも大学院に進学するメリットだと考えています。
大学の同期の多くはすでに就職していますが、私は大学院に進学して本当に良かったと思っています。学部を卒業してすぐ就職というルートにこだわる必要はありません。もっと学びたければ、大学院で学ぶという道があることを思い出してほしいと思います。