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在学生

量子回路の研究を通して、幅広い情報技術の発展に貢献したい。

石井 創 さん 情報理工学研究科 計算機科学コース 博士課程前期課程 2回生 愛知県立旭丘高校出身

スマートフォンの普及などによって社会の情報化が進む中、その技術に興味を持って情報理工学部を志望しました。大学に入るまで情報系の知識がほとんどなかったので、入学当初はついていけるか不安でした。しかし、最初に数学や電気電子回路などの授業を通して基礎学力を身につけることができたので、OSやコンピュータネットワーク、AIなど、専門性の高い内容も問題なく学ぶことができました。授業を通して知識を深める中で、それまではただ利用するだけだったPCやWebサイト、ゲームなどの裏側の技術に興味を持つようになり、視野が広がったと感じています。


大学院に進学したのは、専門性をさらに高めたいと考えたからです。今は、量子コンピュータの計算に用いる量子回路を研究しています。量子コンピュータとは、一般的なPCとは異なる仕組みで動く次世代コンピュータのこと。スーパーコンピュータでも1000億年かかる計算が、わずか数時間で可能になると考えられています。この量子コンピュータには、隣接する量子ビット同士でしか演算できないという制約があり、私はそれを解決するための回路研究を行っています。研究を進展させれば、AIをはじめ他の情報技術の発展にも貢献できるのではないかと期待しています。


高校までの学びと違い、大学の研究では、自ら問題や課題を探し、その答えを見つけなければなりません。何回試行錯誤しても結果が出ずつらい思いをすることもありますが、そうした苦労の末に良い結果が得られた時は大きな達成感が得られます。将来の仕事として、今はIT企業の研究開発職に興味を持っています。日本国内だけではなく、世界中で使われるような技術や製品の開発に関わりたい。そのためにTOEIC®の勉強などを通して英語力を高めることにも力を入れています。

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