在学生・卒業生の活躍
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- 平井 陽香 さん
情報処理技術の知識やスキルを身につけ、多様な分野で活躍できる人材に。
平井 陽香 さん 情報理工学研究科 情報理工学専攻 人間情報科学コース 博士課程前期課程 1回生 兵庫県立小野高校出身
情報理工学部の研究環境に魅力を感じ、特に「人間情報学及びその関連分野」の科学研究費助成事業の採択件数が全国トップクラスであることから立命館大学を志望しました。近年注目を集めているVR 分野の研究室の存在も大きな魅力でした。2~3回生時に履修した「実世界情報実験」では、開発プロジェクトとして、メンバーと協力してVR アプリケーションを制作しました。そこでは、プログラミングやモデリングの技術だけでなく、仕事の配分や意見の調整、スケジューリングといったマネジメントに関する課題も多くありましたが、仲間と連携し困難を克服することで、得難い経験を積むことができました。他にも、この科目ではソフトウェア開発や電子工作などを経験し、他の科目含めた学習全体でのインプットとアウトプットを結びつける良い機会となりました。
研究のテーマは「VR 空間における触覚提示デバイス」です。VR 分野での触感覚提示デバイスの多くはHMD 向けですが、タブレットやスマートフォンが依然として主流です。そこで私の研究グループでは、より広範な利用が見込まれるデバイスとして「SPIDAR-Pad」(タブレット装着型ハプティックデバイス)の開発に取り組んでいます。SPIDAR-Pad は糸の張力を用いて、ユーザーの指先に実際に仮想物体と触れたような力覚情報の提示を行います。触感覚をうまく表現することでVR 最大の魅力である没入感を高め、よりリアルな体験をユーザーにもたらすことができるのではないかと考えています。
将来の抱負は、ITに関する広範な知識を身につけ、幅広い分野に対応できる人材になることです。そのためにも立命館大学の大学院に進学し、友人らと切磋琢磨しながら研究に励んでいます。学部に引き続き優れた環境で研究ができることが、研究の質を高めるものと期待しています。