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在学生

効果的な防災情報を提供するために、新しいセンサネットワークを開発したい。

樋口 季恵 さん 情報理工学研究科 情報理工学専攻 計算機科学コース 博士課程前期課程1回生 兵庫県西宮市立西宮高校出身

天気に興味があり、気象予報に関する研究をしたいと考えていたことから、この分野の研究に必要不可欠な情報技術を学ぼうと情報理工学部を志望しました。コンピュータや情報技術の知識はほとんど無かったのですが、学部では数学、情報理論、論理回路、プログラミングといった情報理工学の基礎となる授業を受けたうえで、ハードウェアの仕組みからソフトウェアの開発技術、ワイヤレスネットワークの構成法と段階的に学んでいったので、躓くこともなく情報インフラ全体の知識・スキルをしっかり習得することができました。この学びの過程を通して、新しい分野、専門的な技術の学習にも臆せず取り組む積極性が身につき、知識の幅が広がったと感じています。

大学院に進学したのは、学部時代に研究室で取り組んでいた、GPS 衛星を利用したPWV※を推定するためのセンサネットワークの開発研究を発展させたいと考えたからです。PWV は大気中の水の量を示す数値のひとつで、降水量と相関関係があることから、PWV 推定ができればより正確な天気予報が可能となります。目指しているのは、そのPWV 推定を可能とする観測端末の新しいワイヤレスネットワーク開発で、豪雨による洪水や浸水などの災害が頻発するなかで、この研究が効果的な防災情報の提供につながるのではないかと期待しています。

卒業後は、防災情報の配信サービスの開発やそれを活用したシステムの開発など、学んだ情報スキルや知識を減災・防災に活かす仕事に就きたいと考えています。加えて、災害大国である日本が培ってきた防災技術を世界に広める活動も行っていきたい。そのために、語学の勉強にも注力し、TOEIC® やHSK(中国語検定)などに挑戦しています。

※Precipitable Water Vapor:可降水量  ※TOEIC®はEducational Testing Service(ETS)の登録商標です。
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