西村 俊和 准教授
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- グローバルインフォメーションネットワーク研究室
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- 情報理工学部
- 職位
- 准教授
- 専門
- 計算機仲介コミュニケーション
- 担当コース
- セキュリティ・ネットワークコース
- 主な担当科目
- ネットワーク開発実験
- 研究分野・テーマ
- 計算機仲介コミュニケーション、インターネットワーキング
- 過去の部活動
- 地学天文部、バスケットボール部
- 得意な科目
- 数学、物理
- 苦手な科目
- 現代文、古典、公民
- おすすめの書籍
やさしいコンピュータ科学アラン・W. ビアマン 著コンピュータネットワークアンドリュー・S・タネンバウム著インビジブルコンピュータ―PCから情報アプライアンスへドナルド・A. ノーマン著
Message
情報理工学の魅力・面白さとは、どのような点にあると思われますか?
20世紀には大型で据え付けだったコンピュータが、今や手のひらに乗るスマートフォンのような形で簡単に購入できるようになりました。このことは、それまで専門家に限定されてきた情報科学技術が、広く人々の生活にまで拡大されてきたことを示す重要な指標です。逆に言えば、コンピュータの普及を前提とした情報科学技術には、人々の生活をも変えかねない衝撃が秘められているということです。さまざまな技術革新を探求して、このような衝撃を具現化する最先端を進んでいくことは、情報理工学の魅力の一つだと思います。
卒業後、情報理工学部で学んだことはどのように役立つでしょうか?
情報理工学の専門的知識は、情報科学技術それ自身の研究開発にとって必要でかつ役立つのはもちろんのことです。一方、経済、生活、文化など、前世紀には情報理工学の対象となりにくかった分野にまで浸透した情報科学技術は、情報化社会と呼ばれる情報中心の社会の重要な構成要素です。情報科学技術によって各種社会問題を解決するイノベーションの実現のためには、情報理工学の専門的知識が重要だと思います。
先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、教えてください。
末端コンピュータ(端末)を基幹ネットワークに接続する部分を「ラストマイル」と呼びます。携帯電話や無線LAN(Wi-Fi)は、電波を用いて移動端末を接続する無線ラストマイルです。一方、電波の通信帯域には自然法則による制限があって、むやみに高速化できません。そのため無線ラストマイルは裏で有線ネットワークを用いて多数の無線基地局を結び、基地局あたりのカバー面積や移動端末数を抑えて高速通信を可能にしています。有線ネットワークによる無線基地局の制御方式を考案するのが、研究テーマの一つです。
これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?
例えばコンピュータプログラミング・情報システムなど情報科学技術の専門知識は、他学部卒業ではなかなか身につけることは困難です。これら情報理工学部ご卒業の方だけが持つ専門知識を活かして、積極的に社会で貢献し活躍されることを希望します。情報理工学に興味のある受験生はどなたでも歓迎ですが、このようなご卒業後の活躍について常に意識しながら入試受験・カリキュラム履修・進路選択などを考えられるのがよろしいかと思います。