NOGUCHI Taku

野口 拓 教授

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  4. 野口 拓 教授
所属学部
情報理工学部
職位
教授
専門
情報ネットワーク、情報通信理論、通信・ネットワーク工学
担当コース
セキュリティ・ネットワークコース
主な担当科目
情報通信ネットワーク
研究分野・テーマ
アドホックネットワーク、IoT、センサネットワーク、コネクテッドカー
過去の部活動
バスケットボール
得意な科目
国語、理科、体育
苦手な科目
英語
おすすめの書籍

その数学が戦略を決めるIan Ayres (原著) 山形 浩生 (翻訳) 文藝春秋

Message

卒業後、情報理工学部で学んだことはどのように役立つでしょうか?

情報理工学部で学ぶ内容は、これからの情報化社会の根幹を支えていくものです。なかでも、情報通信技術は、情報化社会でやりとりされる、あらゆる情報の伝達手段を提供するものであり、最重要技術と言えるかもしれません。例えば、イギリス産業革命に商品流通を支える交通網の発達が大きく寄与していたのと同じように、これからやってくるであろう新・産業革命では情報伝達を担う情報通信技術の進展があらゆる分野に大きなインパクトを与えるでしょう。このような技術を学び、その実践力を持つ人材は、社会のあらゆる業種で求められており、どのような分野においても活躍できると思います。

先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、教えてください。

現在、スマートフォンなどのモバイル端末でインターネットを利用するには、近くにある携帯電話基地局やwifiルータの電波を掴んで接続する必要があります。当研究室で研究しているアドホックネットワークは、このような既存インフラの電波がなくても、いつでもどこでもネットワークに繋がって、友人とメッセージをやりとりしたり、動画を見たりすることができる、そのような環境を提供する新しいをネットワーク技術です。アドホックネットワークでは、スマートフォンやタブレット 、カーナビなどの様々なモバイル端末が相互に無線接続され、基地局などのインフラを使用せずにネットワークを構成します。アドホックネットワークの構成技術からアプリケーションまで幅広く研究し、安全で快適な生活環境を実現するための情報通信ネットワークの実現を目指しています。

これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?

情報理工学部4年間の学びには、実験や演習などでプログラミングを通した様々な「モノづくり」の機会があります。みなさんには、これらの授業の一環としてのモノづくりだけでなく、授業の枠を飛び越えて自分自身のアイデアをカタチにするモノづくりに挑戦して欲しいと思います。このようなチャレンジの発表の場として、情報理工学部では「あいちゃれ」という全国大学ソフトウェア創作コンテストを開催していますので、あいちゃれに応募するのも良いでしょう。もちろん、モノづくりはプログラミングに限定されるわけではありません。システムの設計など何でもかまいませんので、自分自身のアイデアをカタチにしていく楽しさを実感し、その過程で経験する苦労や失敗を、自分自身の成長につなげて欲しいと思います。

今、注目している技術・テクノロジーについて教えてください

ネットワークコーディング理論と呼ばれるネットワークの通信容量を飛躍的に向上させる新理論に注目しています。ネットワークコーディング理論は、ネットワークの合流地点で、そこを通過する情報をそのまま転送するのではなく、集まってきた情報を合成し、別の情報に変換してから転送することで、従来のネットワークの通信限界を超える通信が可能となることを示しました。ネットワークコーディング理論を用いれば、現在の情報通信ネットワークの大容量化・高速化が可能となるだけでなく、セキュリティや信頼性の向上まで可能となります。ネットワークコーディング理論は、インフラ増強が中心であったネットワークの高速化・大容量化へのアプローチを一変させるブレイクスルーテクノロジーになると思います。

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