服部 宏充 教授
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- マルチエージェントシステム・人工知能
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- 社会デザイン論
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- マルチエージェントシミュレーション、社会システムデザイン、人工知能、議論・対話支援
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- ソフトテニス
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- 物理、世界史
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- おすすめの書籍
科学的とはどういう意味か森博嗣 幻冬舎ローマ人の物語塩野七生 新潮社11人いる!萩尾望都 小学館
Message
情報理工学の魅力・面白さとは、どのような点にあると思われますか?
私たち自身の日常の生活や社会の仕組みを大きく変えるための技術やアプリケーションを、自ら作りだして広めることができる。社会を変える力を身につけることができるのが、情報理工学の面白さです。情報の分野は、技術の進歩が非常に早く、若い人の力を必要としており、またその若い力で新しい技術やシステムが次々に生まれつつあります。この躍動感は他の分野にはない大きな魅力だと思います。
卒業後、情報理工学部で学んだことはどのように役立つでしょうか?
日々の生活の中で、すでに我々は多くの情報システムに囲まれています。その情報システムの動きを理解・想像し、うまく利用する事で、日々の生活をより良くすることができると思います。情報理工学部では、情報に関する基礎的な技術・知識を学び、それらを応用したシステムの設計と実装を行う能力を身につけることができます。いまや、情報の技術は社会のあらゆる分野で不可欠となっています。身につけた技術と知識、応用の能力を活かすことで、幅広い分野で活躍することができ、社会をより良いものにしていく当事者になることができると思います。
先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、教えてください。
社会の中で観察される複雑な現象(車や歩行者の渋滞現象など)をコンピュータ上で再現するシミュレーション技術を研究しています。動き方、考え方、そして目的が違う人間ひとりひとりを模倣するエージェントと呼ぶソフトウェアを作り、それを数千、数万という規模で動かすシミュレーションを行うことで、複雑で大規模な社会現象を再現します。京都市で行われた、基幹道路の車線を減らし歩道を拡大した場合の影響を調べる社会実験をシミュレーションによって置き換える試みや、電気自動車が普及した場合の新しい充電システムを検討するための都市交通シミュレーションを行っています。
これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?
これまでは色々なアプリケーションのユーザだった人が多いと思います。たくさんあるアプリを要領良く使うことで、とても便利に過ごすことができますが、すでにあるものをただ使い、与えられる便利に満足しないでもらいたいのです。知識と技術を身につけることで、使う人から創る人になってもらいたいと思います。情報の技術がこれからの社会を作っていきます。情報理工学部に入学し、学び、これからの社会の担い手の中心になる、という気概を持ってもらいたいと思います。