YOSHIDA Masami

吉田 政望 助教

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  4. 吉田 政望 助教
所属学部
情報理工学部
職位
助教
専門
情報ネットワーク
担当コース
セキュリティ・ネットワークコース
主な担当科目
セキュリティ・ネットワーク学実験
研究分野・テーマ
アドホックネットワーク、IoT、センサネットワーク、ネットワークコーディング
過去の部活動
バドミントン
得意な科目
理科
苦手な科目
英語
おすすめの書籍

電脳コイル宮村優子・徳間書店

Message

情報理工学の魅力・面白さとは、どのような点にあると思われますか?

情報理工学の魅力は様々な分野への親和性が高いことだと思います。現代の生活にはあらゆるところで情報技術が使われています。農業×情報技術や自動車×情報技術のように、既存のものに情報技術を適用することで、より効率的かつ便利にすることができます。このように、あらゆる分野に適用することのできる情報技術は、社会を変える大きな力があると考えています。

立命館大学の情報理工学部は、他大学の同系学部とどのように異なるでしょうか?その魅力を、端的な言葉で言うと?

立命館大学の情報理工学部は、国際色豊かであることが特徴だと思います。全7コースの中の1つのISSEは英語で開講されるコースで、外国人の先生が多数いらっしゃいます。また、外国人留学生も多く在籍しており、中国の大連理工大学をはじめ様々な国の留学生と一緒に同じ環境で勉強できます。これは日本に居ながら外国の様々な文化を学ぶことができる貴重な環境です。もちろん、実際に海外に行く留学プログラムの支援制度も充実しています。

先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、お教えください。

みなさんの生活にも馴染み深いスマートフォンは、近くの基地局などの既存のインフラを使用して通信をしています。しかし、災害の多い日本ではインフラが破壊され、通信できなくなることが時折発生します。このような状況で通信を行う技術としてアドホックネットワークがあります。アドホックネットワークは、近くの人のスマートフォン同士でバケツリレーのように通信を行い、基地局などのインフラなしで通信を行うことができます。アドホックネットワークにはネットワークの構築法やセキュリティ、アプリケーションなどまだまだ多くの技術課題があります。当研究室ではアドホックネットワークの実現に向けて、コンピュータシミュレーションや実際のスマートフォンを用いて、これらの様々な課題の解決に取り組んでいます。

これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?

「自ら考える力」と「調べる力」を身につけてもらいたいです。高校までは先生に教えてもらう受動型の勉強でした。大学では授業もありますが、授業で説明されることは全体の一部で、残りは自分で勉強しなければならない能動型の勉強です。現代ではインターネットで調べれば、すぐに答えを手に入れることができます。しかし、社会に出るとすぐに答えを出せる問題ばかりではありません。わからない問題に出会ったら、すぐに調べるのではなく、先に自分の頭で考えるクセをつけてほしいです。 一方で、調べる力も重要です。しかしインターネットで手に入る情報は玉石混交で、真実と虚偽の情報が混在しています。インターネットの情報の海の中から有用な情報のみを調べ、得られた情報が真実かどうか見抜く力を磨いていってほしいと思います。

今、注目している技術・テクノロジーについてお教えください

インターネットは今では生活に密接にかかわる通信技術の一つですが、人々の利用するコンテンツがリッチ(画像から動画、更には4K画質のようになること)になったり、IoTのようにあらゆるモノが通信するようになったりすることで、インターネットの中を流れる情報量は年々増加しています。現在はインターネットがパンクしてしまわないように設備を増やして対応していますが、これではいたちごっこになってしまい根本的な解決にはなりません。当研究室で研究しているネットワークコーディングは、ネットワークの中で情報を合成し、複数の情報を1つの情報に合成することでネットワーク内の情報量を減らすことができる新しい技術です。ネットワークコーディングを用いれば従来の通信モデルの限界を超える通信を行うことができます。ネットワークコーディングにはまだまだ解決すべき課題も多いですが、実現できれば通信効率が飛躍的に上がる技術として注目しています。

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