平岡 敬浩 理工系基礎教育専任講師
- 所属学部
- 情報理工学部
- 職位
- 理工系基礎教育専任講師
- 専門
- 数学 (整数論)
- 主な担当科目
- 数学1,2,3,4 数学演習
- 研究分野・テーマ
- 整数論:クリフォード代数を用いた2次形式の算術理論
- 過去の部活動
- 野球
- 得意な科目
- 体育。書道。
- 苦手な科目
- 古文。美術。絵は全然描けません。
- おすすめの書籍
微積分名作ギャラリー(ニュートンからルベーグまで)著者:ウイリアム・ダンハム
訳者:一楽重雄・實川敏明
出版社:日本評論社
Message
情報理工学の魅力・面白さとは、どのような点にあると思われますか?
頭に想像したものが具体的になる喜びを味わえること。数学に携わる者の立場で述べると、数学を実際に活用する現場があるということ。整数論が暗号理論に本質的役割を担っているように、純粋数学が実用化の際に役に立っているということを実感できること。
卒業後、情報理工学部で学んだことはどのように役立つでしょうか?
主体性を持って取り組んだことで得た自信が、困難に直面したときに大きな助けになってくれるということ。
自信は自分でつけていくしか無いので、我々は手助けしていきたい。
それとは別に、
『多くの科学技術の根底に数学が潜んでいることを認識した上で考察ができるようになること。』
を挙げておきたい。
先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、お教えください。
ある数学的対象物Aを他の対象物Bに投影し、Bの性質を詳細に調べることで、その情報をAの情報に換言するという手法は数学の中で頻繁に用いられる。付け加えると、Aは避けては通れない重要な対象であったりする。
一例を挙げる。変数がたくさんある2次方程式の解の特徴(A)を調べる研究は、ガウス以前からの多くの数学者が受け継いできた歴史がある。その中で、ドイツの数学者ヘルムート・ハッセが提示した考え方がある。それは、2次方程式を素数ごとに決まる空間の中に投影する。その空間内での2次方程式の性質(B)を調べることができれば、元々知りたかった空間での性質(Aのこと)を観ることができる、というものである。
私の研究はこの類のものであり、Aが Nonscalar quadratic Diophantine equation とよばれるものである。
これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?
まずはじっくり考えることを楽しめるようになってほしい。さらに、主体的にテーマや課題を探し求めてほしい。できれば生涯をかけて追求する問題を見つけて欲しい。
今、注目している技術・テクノロジーについてお教えください。
核融合技術の実用化