立命館大学図書館
開設120周年記念特集号
立命館大学 図書館だより
Contents
- 図書館開設120周年を記念して
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対談
平井嘉一郎氏が私たちに遺したもの、私たちが未来へ引き継ぐもの
デジタル・アーカイブの現在、デザイン・アート学が拓く未来 - 寄稿
- 統計でみる図書館120周年
- 図書館120周年のあゆみ
- 歴代館長一覧
図書館開設120周年を記念して
仲谷 善雄 総長
本学図書館の歩みは、立命館大学の前身である京都法政学校が1900(明治33)年に創設された5年後の1905(明治38)年、広小路校舎に図書室が附設されたことに始まります。以来120年にわたり、本学図書館は教育·研究活動を支える知の基盤として、その時代ごとの要請に応えながら発展を遂げてまいりました。
特に、本学卒業生であり、立命館名誉館賓故·平井嘉一郎様の御遺志を引き継がれた、御令室·平井信子様(立命館名誉館賓)からの御寄附により、2016(平成28)年に平井嘉一郎記念図書館が衣笠キャンパスに新設されたことは、大きな飛躍の機会になりました。同館は「学びが見える、学びに触れる、学びあえる」をコンセプトに、ピアラーニングルーム「ぴあら」やプレゼンテーションルームを設け、大学図書館の新たな姿を示す存在として、学外からも注目されてきました。本年、開館10 周年という節目を迎え、多くの方々のご支援に支えられながら、その役割を果たしてきました。
120 年に及ぶ本学図書館の発展の歩みは、蔵書の充実にも表れています。附設当時約 2,200冊であった蔵書は、新制大学移行の翌年である1949(昭和24)年には10万冊に達し、1984(昭和59)年には100万冊を超えました。現在では、約350万冊を所蔵しています。本だけでなく、雑誌約64,000タイトル、E-Journal(SFX 登録数)約65,000タイトル、視聴覚資料約70,000件が利用可能です。また、平井嘉一郎記念図書館の地階には、学祖·西園寺公望(1849~1940)より生前三度にわたって寄贈された蔵書を母体とする「西園寺文庫」をはじめ、貴重書·準貴重書約6万冊が収蔵されており、学内外の多くの利用に供されています。
利用状況に目を向けると、年間入館者数は1960年代には約10万人規模で推移していましたが、学部新設や学生数の増加とともに伸び、近年では年間約130万人が利用する知的交流の場となっています。これらの数字は、本学図書館が学修·研究の中核として確固たる存在感を築いてきたことを物語っています。コロナ禍においても、電子ブック·データベースの拡充や郵送貸出(返却)サービスの実施など、可能な限りのサービス継続に努めたことは、利用者から高く評価されました。
現在、本学は京都、滋賀、大阪に、4キャンパス 17学部22研究科を擁し、それぞれの研究領域を支える7つの図書館を有しています。これらの図書館は、全構成員の知的活動を支える拠点であると同時に、「次世代研究大学」の実現に向けた不可欠な基盤として、その機能の高度化とサービスの向上に努めています。
近年、オープンサイエンスの推進や学術情報流通の変化を背景に、大学図書館には、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応が強く求められています。本学図書館もまた、多様な学術情報資源の共有拠点として、その役割を一層深化させていく必要があります。
立命館が創立以来掲げてきた建学の精神「自由と清新」、すなわち自由にして進取の気風は、図書館の歩みにも脈々と受け継がれています。図書館開設 120 周年、そして平井嘉一郎記念図書館開館10周年という節目にあたり、これまで本学図書館を支えてこられたすべての関係者の皆様に心より感謝を申し上げるとともに、今後も本学図書館が知的活動の拠点として、次代を切り拓く学びと研究を力強く支える次世代研究大学の基盤プラットフォームとしての発展を期待いたします。
対談
開設120周年を記念し、大学図書館の歩みとこれからを語り合う対談をご紹介します。
統計で見る図書館 120年
大学図書館開設 立命館大学図書館の120年間を続計データで振り返ります。