Feature #03
立命館大学図書館に新しい図書資料が並び、みなさんが手に取るまでには多くの工程を経ています。今回はその一連の流れを紹介します。
- 選書
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                  立命館大学図書館では、『図書館資料収集の基本方針と収書基準』(以下、「収書基準」)にもとづき、教育・研究および自主的学習の支援に必要な資料を収集しています。学術的な資料を中心としつつ、教養書なども広く収集するよう努めています。
                  
主な選書の方法
- カタログやチラシ、書店のWebサイト等の新刊情報から資料を選定
 - 新刊情報だけではなく、すでに所蔵している資料の改訂情報もチェックし、最新版の資料の選定に努めています。
 - 学生・教職員など利用者からの購入希望申請、推薦を受付
 - 利用したい資料が図書館に所蔵されていない場合や図書館の蔵書として推薦したい資料がある場合は、利用者のみなさん自身が図書館ホームページのMyLibraryから申請することができます。図書館で申請を受け付けた後、収書基準に照らし合わせて、購入の可否を判断しています。
 
 - 発注
 - 選定した資料をすでに本学図書館で所蔵していないかどうか調査したうえで、書店に発注します。
 - 納品・検収
 - 発注した資料が書店から納品されたら、発注した資料に間違いないか確認します。また、乱丁や落丁、汚損や破損がないか1ページずつ目視で点検します。
 - 受入
 - 1冊ずつ、登録番号として資料番号(11桁)を付与し、図書館システムへ入力をしていきます。これにより、立命館大学図書館の蔵書として登録され、受け入れたことになります。
                  
                   - 目録・分類
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                  利用者のみなさんが探している資料を検索したり、書架で見つけることができるように、書名、著者名、出版社、出版年などの資料に関する情報(書誌情報)と、資料番号、所在などの資料を管理する情報(所蔵情報)のデータを作成します。
また、資料の主題(テーマ)を表わす分類記号を付与します。立命館大学図書館では、分類記号と著者記号などを組み合わせたものを請求記号と言い、どの書架に資料が配架されているのかを示します。
これらの情報を図書システムへ入力することにより、蔵書検索(RUNNERS OPAC)で資料を検索したり、書架で直接資料を探すことが可能になります。
                   - 装備
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                  目録の作成や分類を付与した後は、資料を利用しやすい状態にし、書架に並べるために「装備」という作業を行います。
                  
                   - 配架~利用
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                  このような工程を経て、発注から2週間~1ヵ月程度で資料が書架に配架され、利用できるようになります。
資料は、請求記号の配列順に配架されている=主題別にまとまって資料が並んでいるので、書架で直接ブラウジングしながら同じ分野の資料や読みたい資料を探すことができます。
                   
図書館で資料を探すとき、資料を手にとるとき、
                このようなたくさんの工程を経ていることを思い浮かべてみてください!
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