カリキュラム

少人数・演習科目

基礎講読/専門演習/卒業論文

講義科目

文化交流論 太平洋世界の比較日本文化論をテーマに、旅行記、歌舞伎、小説、映画、アニメ、ミュージカルなど、様々なテクストを通して、日本文化を内と外から複眼的に考察する。
翻訳と文化 日本の近代化における翻訳と文化の問題をテーマとして、翻訳という行為の中で伝統文化と西洋文化がどのように移し替えられ、接触・混交し、新しい文化として生成・変容したかのかを考察する。
文化人類学 北アジアを事例に、各地域の人間=環境関係の特徴とその変容について学ぶことを通じて、人類学における自然と文化・社会との関係を多角的に捉える。
地域と移動 インド洋世界を舞台とした近代以降の国際移動を取り上げることによって、植民地化やグローバリゼーションによって世界の各地に巻き起こされた新たな「地域性」の創出と、移動民の文化形成について考察する。
宗教とイメージ インドの一般のヒンドゥー教徒の生活に密着した大衆的な複製宗教画を考察対象とし、インドの近代化と文化・宗教の変容との関係について論じることにより、宗教美術と呼ばれるものを捉え直す。
ジェンダーと文化 16世紀から現代までの中国人社会を対象にして、ジェンダー的視点から見た中国の家族制度、儒教的家父長制社会の規範、こうした制度・規範と男女両性の生活実践との相互作用について考察する。
テクノロジーと
文化変容
テクノロジーをモノと身体の相互作用の視点から捉え、歴史において軍事技術の発展はどのように制度や価値観など社会・文化の変容をもたらしたのかを明らかにし、その人類史上の意義を考える。
ポストコロニアル
文化論
「ポストコロニアル状況」(貧困・難民・麻薬・人身売買・テロリズム・戦争状況)の諸問題をトピックとして取り上げ、学際的な成果を踏まえて、文化の側面から批判的に考察する。
言語の諸相 ゲルマン語を中心として、様々な言語の実相に迫ることを目的とする。オランダ語およびアフリカーンス、スウェーデン語等を概観する。
社会言語学 言語学の一分野であり、近年とみに人々の関心が高まっている社会言語学について講義を行い、理論的な側面と実際の社会における言語状況を具体的に論じる。
説話文学論 中世ヨーロッパの動物叙事詩を日本語で読み、当時の政治社会的な時代背景と風刺、さらに出版事情も含めて解説と考察を行う。
比較文化講義 東アジアにおける「死と再生」の観念およびその変遷を探く辿り、東アジアに共通する文化的基盤を明らかにし、同時にそれぞれの地域の特殊性をも提示する。
ドイツ語圏の文学 「文学と哲学」をテーマとし、ドイツおよびドイツ語圏の文学作品の理解を深めるために、文学研究における主要な問題について、文学と哲学の関わり、とくに認識と表現という観点からの講義を行う。
フランス語圏の文学 フランスおよびフランス語圏の文学作品を題材として、いくつかのテーマに応じて、文学史を参照しながら、主な作品の抜粋の翻訳を読みながら学び、理解を深める。
比較文学論 日本文学史、英米文学史、フランス文学史、ドイツ文学史といった言語別の文学史を超えて「世界文学」の流れを追う。これにより各国文学史や語圏文学史を相互に比較することをも可能になるだろう。
グローバル
ヒストリー
グローバル化、植民化、技術化、文明化、軍事化、そしてジェンダー分化の諸プロセスに焦点をあて、世界の一体化が諸社会・諸文化の変容と交錯を通じて、何を現在にもたらしてきたのか講義する。
現代ヨーロッパ論 近代ヨーロッパにおいて比較的新しく誕生した国民国家の例としてイタリアをとりあげ、ここ150年の歴史について講じる。「世界史」のメインストリームから外れる事例からはこれまでにない視点が得られるであろう。
ヨーロッパ文化史 多面的にヨーロッパ文化をとらえ、環境・食事・学問・音楽の 4 つのそれぞれが連関しあう領域を多面的な角度から考察することをつうじて、ヨーロッパ文化の歴史的形成を理解する。
キリスト教文化史 キリスト教の特質とメンタリティを理解する上で欠かせない事項を、中世からルネサンス期における美術と文学、日本における宣教と迫害(殉教)の歴史、キリスト教的価値観と対立する現代人像を例に提示する。
西洋美術史 中世末期~19世紀後半の約600年の西洋美術史を、おおまかな時代順であつかう。提供するのはカルチャセンターやインターネットでも入手可能な〈情報〉ではなく、方法論的な〈知識〉となるだろう。
西洋音楽史 西洋音楽史について、古代から現代までの全体の流れを掴めるような講義を行い、クラシック音楽の基本的なジャンルを理解するとともに、技法の歴史を通して音楽がどのような構造で作られているのかを学ぶ。
日本・東洋美術史 日本・東洋における美術の諸相を、大枠で時間軸にそって講義し、広範囲な空間に展開する造形表象に対し、宗教や社会背景といった様々な条件設定による比較を通じて、影響関係の立体的な復元を目指す。
ヨーロッパの建築・
デザイン
ヨーロッパの建築とデザインについて、古代から現代に至るまでの変遷を概観し、専門用語、基礎的概念を学ぶとともに、様式の展開と、時代の思潮・出来事との関連性を分析、考察する。
現代美術論 〈現代美術〉とは何だろう、どのように論じるべきだろうかという問いに立脚し、本講義では紙芝居のように概説的〈知〉を提供したあと、専門的なテクストを読みつつ批評史の観点を獲得する方法を、踏襲する。
表象とメディア 〈メディア〉が第一義的に情報伝達の機構を指すとき、芸術は、かつての特権的な表象の地位を脅かされてもいる。とすれば、両者を見渡すような地平の獲得を目指すのが、きっと誠実な方法であろう。
仏教と美術 仏教の故地インドから日本に至るまでの、彫刻・絵画・建築といった様々な仏教美術作品をとりあげつつ、造形の魅力や、その時代的・地域的特色、造形の根拠となった仏教思想などについて講義する。
音楽と社会 音楽を一つの文化現象と捉え、音楽とことば、産業、技術、ナショナリズム、ショービジネス、ジェンダーなどと絡めて、人々が音楽というものをどのように意味づけてきたかを検証する。
パフォーミング
アーツ論
舞台芸術の歴史を辿りつつ、演劇、オペラ、舞踊、ミュージカルなどのジャンルの特徴と成立背景、社会的意味を概説し、ジャンル相互の影響関係を俯瞰する視点を立てる。
民族と芸術 アフリカ地域を中心に世界各地の物質文化や芸術表現の事例を紹介し、民族芸術と植民地時代の経験や観光産業、グローバル経済、フェアトレード、文化復興運動などとの関わりを示す。
色彩文化論 色彩の科学的基礎をふまえたうえで、色彩と私たちの生活や文化との関わりについて、色彩の物理・生理・心理、色彩感情や色彩嗜好と文化、衣食住などさまざまな観点から考察する。
イタリア文化研究 イタリアのオペラとイタリア詩の韻律をテーマとし、詩形式で書かれたオペラ台本を読むことにより、イタリア・オペラの全体像を把握する。
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