教員紹介
経歴概要
- Profile
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2003 京都薬科大学 薬学部 卒業 2005 京都薬科大学大学院 薬学研究科 薬学専攻 博士課程前期課程 修了 2008 京都薬科大学大学院 薬学研究科 薬学専攻 博士課程後期課程 修了
研究者になったきっかけ
小さい頃から科学者・研究者という存在に漠然とした憧れを抱いていました。その思いが明確になったのは、高校の生物の授業でユスリカの唾液腺染色体を顕微鏡で観察した経験です。多くの生徒が観察に苦戦する中、クラスで一番に染色体を捉えることができ、未知の世界を自分が発見したかのような強い感動を覚えました。薬学部に進学後は研究活動を通じて数多くの失敗を経験しましたが、その過程で小さな成功を積み重ねることの大切さと、研究の喜びを実感しました。成果を指導教員や仲間と共有する中で、研究は人とのつながりによって発展する営みであると学びました。さらに、基礎研究の積み重ねが将来的に医療や創薬といった社会課題の解決につながる可能性を知り、研究の社会的意義を強く意識するようになりました。未知の現象を解き明かし、その知見を社会に還元したいという思いが、研究者を志す原動力となっています。
研究について
研究分野・テーマ
脳科学と薬理学を基盤とした創薬研究
脳科学と薬理学を基盤に、認知症の診断および治療につながる創薬研究を推進しています。脳の病気である認知症は、「その人らしさ」を損なう深刻な疾患であり、発症に至る病態形成メカニズムの解明と根本的治療法の確立が強く求められています。本研究室では、分子・細胞レベルでの病態形成メカニズムの解明を通じて、治療介入が可能な新規分子標的の同定を目指しています。さらに、基礎研究の成果を病気の診断・治療へとつなぐ橋渡し研究を展開しています。加えて、加齢や病的変化に対して脳の機能を維持・回復する「脳のレジリエンス」に着目し、病気になりにくい脳をつくるための予防的アプローチにも取り組み、「脳の健康長寿」の実現に貢献することを目指しています。
研究テーマへの想い
私の研究の根底には、「脳を守り、その人らしい人生を支えたい」という思いがあります。脳は思考や記憶、感情といった人間性の根幹を担う臓器であり、認知症はそれらを静かに、しかし確実に損なっていく疾患です。私はこれまで、脳疾患の発症メカニズムを解明する基礎研究に加え、臨床での診断や治療を見据えた橋渡し研究にも取り組んできました。研究は必ずしも一直線に進むものではなく、多くの試行錯誤や失敗を伴いますが、仮説を立て、得られたデータと真摯に向き合いながら前進する過程そのものが、新たな可能性を切り拓くと考えています。基礎研究の成果を社会へ還元し、将来、患者さんやご家族の希望につながる研究を実現することが、私の変わらぬ目標です。