教員紹介

野村 祥子助教
NOMURA Shoko
研究室 / 医療薬剤学研究室
専門分野 / 医療薬学系
学位 / 博士(薬学)

経歴概要

Profile

2017 京都大学 薬学部薬学科 卒業 2021 京都大学大学院 薬学研究科 薬学専攻 博士課程 修了 

研究者になったきっかけ

 高校生の時、進路相談のガイダンスで、「一つ新薬を開発すれば、何万人もの患者さんを救えるかもしれない」という薬の可能性に触れて、薬学部の世界に足を踏み入れました。また、大学の研究室で実験をしていく中で、「まだ世界で誰もやったことのない事に取り組んでいるんだ」という感覚や、得られた結果に対して自ら答えを考えていくプロセスがとても楽しく、研究を続けたいと思うようになりました。所属研究室の先生方の後押しもあり、半ば一本道を歩くように研究者の道に進んで来られた部分が大きいですが、今では、自分が面白いと思うことを突き詰めることが、ひいては誰かの役に立つかもしれない、そんな薬学研究に大きな魅力を感じています。

研究について

研究分野・テーマ

薬の動態や相互作用を解明し、適正に使用する

 薬物トランスポーターや薬物代謝酵素の発現変動を遺伝子レベルで解明し、薬物体内動態に及ぼす影響を評価します。またそれらを通して、疾患時や他の医薬品との併用時などにおける効果的な治療デザインなどを検討し、医薬品の適正使用に貢献することを目指しています。

研究テーマへの想い

 現在、医薬品開発には様々な材料が活用されています。低分子化合物、タンパク質、抗体、人工のナノ粒子、更には細胞、ウィルス、細菌といった“生き物”まで選択肢が広がっています。こういった様々なモダリティの医薬品を体内に投与する上で、それらの体内動態を明らかにすることは、医薬品の有効性・安全性の両面で重要です。  また、疾患の治療には、複数のモダリティの医薬品を併用することもあるでしょう。病気に伴って体内の様々な機能が変化している可能性もあります。このような要素が重なり合うと、想定外の副作用や薬物相互作用が出現することが考えられます。  薬物体内動態の評価や、医薬品同士の相互作用の解明に関する研究を通して、それらの有効かつ適正な使用に貢献していきたいと考えています。

学生へのメッセージ

薬学のジェネラル、自分だけのスペシャル

 薬学の大きな強みは、化学、生物、物理など幅広い学問分野を、ヒトとの相互作用という軸を据えて統合できる点にあると思っています。自分が興味を持ったこと、何故だろうと問いを立てたことに専門性を深めながら(=スペシャリスト)、それが様々な分野とどのように関わりあえるのか広い視点で考える(=ジェネラリスト)ことを両立できる非常に魅力のある分野です。  学生の皆さんには柔軟なうちに、いろいろな分野に興味を持って、それぞれのスペシャリストから沢山のことを吸収してほしいと思います。そして、自分のスペシャルを見つけたら、是非一度じっくり取り組んでみてください。スペシャルを通して、ちょっと世界の見え方が変わるかもしれません。  私自身も、大学入学から今に至るまで、沢山の先生方や友人から、それぞれの視点に立った物事の見え方を教えていただきました。皆さんが薬学の強みを生かして、スペシャルでジェネラルな世界観を持つためのお手伝いが、少しでも出来たらいいなと思っています