教員紹介
経歴概要
- Profile
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2010 立命館大学 理工学部 応用化学科 卒業 2012 立命館大学大学院 理工学研究科 博士課程前期課程 修了 2015 立命館大学大学院 生命科学研究科 博士課程後期課程 修了
研究者になったきっかけ
高校生の頃、自然が生んだ美しい分子、その優れた機能に魅せられ、有機化合物に無限の可能性を感じたのが始まりです。 大学に入ってからは夢を見失い、化学をやめたいと思うこともありました。しかし、今後の長い人生を考えた時に「このままで良いのか」と自問自答した結果、見出した答えが「世界に影響を与えることがしたい」でした。 苦しみながらも辿り着いた研究室配属。ここが一番のターニングポイントでした。研究室選びは迷いましたが、「自分には失う物は無い。やるなら当たって砕ける覚悟でやろう」という思いを持ち、高校生の頃に夢見た有機化学を本格的にできそうな研究室を志望しました。配属後は周囲のレベルの高さや自分の力不足を感じましたが、世界をリードする研究に触れる中でその面白さに引き込まれました。 また、学会や研究室の行事でノーベル賞受賞者や国内外トップの研究者と直接お会いする機会をいただくことがあり、刺激を受けていたこともきっかけの一つです。そういった経験を積む中で、研究者に対する思いが「憧れ」から「目標」へと変化していきました。
研究について
研究分野・テーマ
構造と機能の関係性を核とする有機化学基盤型薬学教育の実践
本研究は、有機化学を薬学教育の中核に位置づけ、医薬品の構造・反応性・代謝・作用機序を分子レベルで理解させる教育手法を体系化することを目的とします。 暗記中心になりがちな薬理・製剤・生化学を、有機化学的思考(構造–活性相関、反応機構、官能基の性質)と結びつけることで、「なぜその薬が効くのか」「なぜ副作用が生じるのか」を説明できる薬剤師・研究者の育成を目指します。
研究テーマへの想い
地球上でこれまでに発見された元素は110種類を超えています。一方、有機化合物は炭素と水素を基本骨格とし、それに酸素、窒素、硫黄、リン、ハロゲンなどを加えたごく一部の元素のみで成り立っています。しかし、それらの組合せによって出来る分子の構造は無限大であり、そこに一番の魅力と可能性を感じています。 1820年代にWöhlerが初めて有機物を合成して以来、多くの研究者の手によってあらゆることが明らかにされ、目覚ましい発展を遂げてきました。それら先人達の功績を知り、「化学はこれ以上発展するのか?」と思ったことがあります。しかし、有機化合物の無限の可能性に比べれば現在知られていることなんてごく一部にしかすぎません。また、意外なほど単純な構造の物質でも調べてみると合成例が無かったり、合成の効率が悪かったりします。化学にはまだまだ発展の余地はあるのです。 今後、この学問がどのように発展していくのかわかりませんが、100年後や200年後にも語り継がれるような有機合成の基盤となる手法を開発し、それを用いて自らの手で様々な分子を組み立てていきたいと思います。