キャリア
在学生・卒業生の活躍
APRは研究室で実際に手を動かしながら学ぶことのできる貴重な機会です
2024年度UP
私は2024年7月13日から8月23日までの6週間、カナダのトロント大学薬学部で研究留学を経験しました。滞在先はTigran Chalikian先生の研究室で、専門分野は生物物理化学です。教授と学生3人という比較的コンパクトな研究室で、研究にじっくり向き合う時間を過ごしました。
悔しさをきっかけに、もう一度海外へ
私は学部時代に創薬科学科で学び、現在は生体分子構造学研究室で研究を続けています。これまでにも、中国でのホームステイやボストンでの短期語学留学、フランスやマレーシア、ベトナムなどへの渡航経験がありました。もともと海外に関心はありましたが、過去の語学留学では悔しい思いをした経験もあり、いつかリベンジしたいという気持ちを持っていました。また、修士課程に進むと、観光だけではなく、海外で研究に挑戦してみたいという思いが強くなり、今回の留学を決意しました。
世界トップレベルの環境で研究するということ
トロント大学は、世界中から学生が集まる国際色豊かな大学です。160カ国以上の国と地域にルーツを持つ学生が学び、幅広い学問分野を持つ世界トップレベルの大学です。薬学・薬理学分野でも高い評価を受けており、研究に取り組む場として非常に恵まれていたと感じます。
海外の研究室で得た手応え
研究室では、タンパク質とリガンドの相互作用と構造安定性に関するテーマに取り組みました。超音波測定などを用いながら研究を進め、自分なりに研究に貢献できたという手応えを得ることができました。共同研究の機会も得て、それが留学後も進行中であることは、この留学の大きな成果の一つだと思います。
海外の研究室で研究することは、語学力だけでなく、自分から関わっていく姿勢や、異なる研究環境に飛び込む柔軟さも求められます。その中で、自分の研究が次につながっていく実感を得られたことは、大きな自信になりました。
充実したルームメイトとの寮生活
今回の滞在では、寮で4人のルームシェア生活を送りました。個人のベッドルームがありつつ、キッチンやバス、トイレは共有で、基本的に自炊をしていました。研究室までは徒歩20分ほどで、日々の生活リズムを自分で整えながら過ごす毎日でした。ルームシェアはとても楽しく、レバノンの郷土料理を味わったり、ナイアガラの滝へ旅行したり、ハイキングに参加したりと充実していました。全くホームシックを感じることなく過ごすことができました。
こうした交流を通して、異なる文化や価値観に自然に触れられるのも、留学の大きな魅力です。
後輩へのメッセージ
海外での研究や生活に、不安を感じる人も多いと思います。でも、実際に飛び込んでみることでしか得られない出会いや学びがあります。APRは研究室で実際に手を動かしながら学ぶことのできる貴重な機会です。寮での生活や現地の人との交流も自分を成長させてくれたと感じます。少しでも興味があるなら、その気持ちを大切にして、一歩踏み出してみてほしいと思います。
※職業・勤務先・学年は、取材当時のものです。