キャリア

在学生・卒業生の活躍

卒業生

行政の立場から医薬の発展に貢献。
国際業務への挑戦で視野を広げる

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)(新薬審査第四部) 薬学研究科・薬学専攻・博士課程 修了 Jさん 博士(薬学)
2026年度UP

現在の職業・企業を選んだ理由をお教えください。

博士課程で培った研究マインドと薬学の専門性を活かし、行政と科学をつなぐ立場で医薬の発展に貢献したいと考えPMDAを志望しました。

現在の仕事内容をできるだけ具体的に教えてください。

PMDAは医薬品等の「審査」・「安全対策」・「健康被害救済」の三業務を担う日本唯一の行政機関です。それら三業務の中でも私は新薬の「審査」部門に所属しております。新薬審査第四部では感染症やアレルギー疾患の医薬品を担当しており、有効性や安全性等の評価(審査)を行ったり、医薬品開発に関しての相談業務を行なっています。例えば、感染症治療薬の開発に関しては、「どんな菌に対して効きそうなのか」「難治な患者でも有効性が期待できるのか」「同じ作用機序の医薬品と比べて安全性のプロファイルはどうか」等といった観点で審査・助言を行なっています。

大学で、学部(研究科)で特に力を入れたこと、思い出に残っていること(学びや研究、プロジェクト・学部のプログラムなど)を具体的に教えてください。

RARA学生フェローとしての活動が思い出に残っています。特に、分野や研究背景が異なる学生や研究員との意見交換を通じて、自身の考えだけに縛られない力や、逆に、外野の意見に惑わされず考え抜く力が鍛えられました。

上記を踏まえ、そうした経験や獲得した力が、現在の仕事に活かされていると感じることがあれば教えてください。

現在の業務では、案件ごとに担当が割り振られ、検討内容をチームメンバーと議論する会議が毎週のように行われます。会議で大事にしていることは「自身の見解を明確にもつこと」です。RARA学生フェローでは自身の研究を他分野の学生等に繰り返し説明し、多様な視点から意見を受けることで、考えを客観的に見直してきました。この経験は、明確な意見を示した上でメンバーの考えを取り入れ、よりよい結論へ導く力として、業務に活かされていると感じています。

大学卒業後、就職されてから得た学びなど、エピソードがあれば教えてください。

相談や審査の業務以外にも、国際関係の仕事ができないかと積極的に上司に掛け合っていたこともあり、入職してからは、海外当局との会議への参加や議事録作成、海外企業向けの通知作成、英語を用いた相談業務等のメンバーとして、PMDAからの情報発信に関わらせていただきました。(就職してから自分自身が一番驚いたことは、早起きができるようになったことです。学生時代は朝がどうしても苦手だった私ですが、土日ですら8時までに起きるようになりました。)

将来の目標や、そのために今チャレンジしていることなどがあれば教えてください。

将来は、医薬品開発における国際基準の作成に携わりたいと考えています。どの業界でも同じかもしれませんが、言葉の使い方を誤ると、相手に誤解を与える可能性があります。特にPMDAの業務においてはそれが医薬品の開発・評価に影響を与える恐れもあることから、一つ一つの言葉を慎重に検討しています。まだ日本語の力を鍛えている最中なのですが、それと並行して、上記のことを英語でも実践できるようになりたいと、色んな国際業務にチャレンジしています。

貴方にとって、立命館大学の最大の魅力とは何でしょうか。

他者を認め合う環境が整っていることは立命館大学の大きな魅力ではないでしょうか。立命館大学の偏差値・ブランド等から推測するに、かなり幅広い学力・価値観を有する学生が入学していると思います。薬学部の授業カリキュラムにしても、個人作業よりチーム作業に重きをおいている印象があります。様々なバックグランドをもつ学生が、異文化交流のような形で、お互いを認め合い、そして、強め合った結果、さらに自由な思考と新たな価値が生まれているのだと思います。その結果、面白い人が多いことも魅力と思います。

※職業・勤務先・学年は、取材当時のものです。