子どもから正確な証言を得るには?
変わる「」の現場

#062
総合心理学部 教授仲 真紀子

 子どもが事件を見たり、被害にあったとしても、その子どもから正しい情報を聞きだすのは簡単ではありません。なぜなら、子どもは記憶力も伝える言葉の力も十分に発達していないからです。しかし、大人はつい「見たのは白い車?」など、答えをするような質問を繰り返し、子どもの記憶を混乱させてしまいます。

 そこで、子どもから正しい情報をより多く、をかけないように引き出す「」の方法を研究しています。この面接は、①子どもが自分の言葉で話すこと。②段階をんでをおこなうこと。③録画や録音を行うこと。④大人が協力して面接の回数を減らすことをルールとしています。仲先生は、「まずは子どもがリラックスして話しやすい関係性をつくることからスタートします。そして、面接では子どものペースに合わせて『それからどうなったの?』と自由に答えやすい質問をしていきます。」と話します。面接が多くなると子どもの記憶が変わったり、話すのがつらくなることもあります。そこで、児童相談所やが協力して、面接の回数を減らすことが大切です。被害に合った人たちを守るこのような面接の方法には、さらなる発展が期待されています。

ボタンを押していろんな研究を見てみよう