産学官連携について

立命館大学は、国際的な視点で研究に取り組み、その成果を広く社会に還元し社会に貢献する「グローバル研究大学」を目指し、産学連携を推進しています。 R-GIROは、その中でも戦略重点的研究推進組織として位置し、立命館大学の産学官交流の総合的窓口を担うリサーチオフィスの協力のもと、多くの連携活動を行っています。

産学連携事例

企業との研究交流 成果事例
ハイブリッド型芳香族導電性ポリマーの開発

新製品開発

北 泰行教授(総合科学技術研究機構)
連携先:ナガセケムテックス株式会社/長瀬産業株式会社
北教授が開発したヨウ素反応剤を用いるヘテロ芳香族のカップリング反応を応用して、溶媒に可溶な高導電性有機ポリマーを開発することに成功し、実用化および製品化への目途を立てました。本法はレアメタルを必要としないカップリング法として注目されています。

企業との研究交流 成果事例
油汚染土壌を環境にやさしく効率的に浄化するバイオ浄化技術

新製品開発

久保 幹教授(生命科学部)
連携先:日工株式会社/株式会社熊谷組/星和電機株式会社
久保教授らは、石油に汚染された土壌を微生物を使って効率的に浄化するバイオレメディエーション技術を開発しました。本技術は、シクロアルカンなど難分解性の炭化水素を効率よく分解する微生物を用いるとともに、立命館大学の環境DNA解析法などを活用した環境影響評価手法を確立している点が特徴であり、経済産業省・環境省の「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」に本技術が適合しているとの大臣確認を得ました。

産学連携プラン

立命館大学では、産学官連携活動にあたり、以下のようなメニューをご用意しております。

研究交流

  • 受託研究
    民間企業・公的研究機関から委託された課題について研究を行います。
  • 共同研究
    民間企業・公的研究機関から共同研究員を受け入れ、共同で研究を行います。
  • 技術指導
    民間企業・公的研究機関の研究者に対し、技術指導を行います。
  • 奨学寄附金
    本学の研究・教育組織や教員個人に対して、教育研究援助を目的として寄付金・設備などをご提供下さい。
  • 研究プロジェクト企画・申請・運営
    複数の企業と大学でチームを編成し、経済産業省、文部科学省、農林水産省、環境省など公的研究開発事業のプロジェクト企画・申請・運営を行います。
  • 知的財産の創出・保護・活用
    (1)研究交流等で創出されたさまざまな知的財産を組織的に管理・活用します。
    (2)特許などの知的財産を実施許諾等の方法で民間企業へライセンスを行います。

施設利用

  • レンタルラボ
    キャンパス内に「産学連携ラボラトリー」を設置し、研究交流先企業に対し、大学の研究室とより密接な研究交流が可能となるよう、実験室を貸し出します。
  • インキュベーション施設
    キャンパス内に大学発ベンチャーのためのインキュベーション施設(BKCインキュベータ)を設置しています。インキュベーションマネージャーを配置し、技術面、経営面などの支援を行います。
  • SRセンター・装置利用
    SRセンターの各種装置(非破壊検査、微細加工、軟X線顕微、構造分析・新材料開発)を有料で使用できます。なお文部科学省補助事業「先端研究施設共用促進事業」により、民間企業等の研究者が装置利用料の支援を受けることができます。

産学連携コンソーシアム(会員制研究会)

立命館大学では研究組織等が産学連携コンソーシアム(会員制研究会)を結成しています。
各会では、内外の著名な研究者を招いての講演会、技術動向調査報告会、研究交流相談会等の機会を設け、会員企業との交流を推進しています。