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2023.10.12「『心の距離メータ』を用いたサイバー/フィジカル空間における人間関係構築技術の開発」プロジェクトのシンポジウムが開催されました
2023年9月30日に「『心の距離メータ』を用いたサイバー/フィジカル空間における人間関係構築技術の開発」プロジェクト(PL:岡田 志麻 理工学部教授)のシンポジウム「Well-beingを達成する技術」が開催されました。
関西医科大学助教の山縣桃子氏に「運動機能障害に対する新たな取り組み」、韓国・全南大学准教授のHieyong Jeong氏に“Self-Evaluation of Exercise Pose” のテーマにてご講演いただいたほか、向 英里グループリーダー(生命科学部 教授)による講演「こころの距離と心身の健康との関係性およびバイオマーカーによる健康指標の開発」では向教授の専門である糖尿病の原因の一つとされているストレスを取り上げ、ストレス反応のメカニズムやストレスが身体のみならず8050問題やひきこもり、孤独死などの社会問題をも引き起こしている現状について発表しました。さらには本プロジェクトの下、向教授が担当するバイオマーカーによる健康指標の開発に係り、簡便かつ高い精度でストレス評価を実施するために様々な代謝物を網羅的に解析していることの説明があり、プロジェクトが順調に進捗していることがうかがえました。
また、プレセッションには大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程後期課程/日本学術振興会特別研究員(DC1)・佐久間洋司氏が登壇されました。特別講演「セカイ系の研究者になるということ」では、物語の登場人物たちの限定的な人間関係の中で展開される出来事や心理描写が、あらゆる中間物を排除してそのまま世界の命運に直結するという日本のサブカルチャーにおける「セカイ系」というジャンルになぞらえ、ご自身の研究を通じて広く世界に影響を与えたいと考えていること、社会課題を若者世代にも受入れてもらえるよう、エンターテインメントという切り口で研究を発信していくことなどを語られました。