NEWSニュース
前田大光プロジェクトリーダー、羽毛田 洋平准教授らが日本液晶学会論文賞(C部門)を受賞しました
R-GIRO 第4期研究プログラム「物質の時空間制御を実現する有機資源の有効活用」|プロジェクトリーダー前田 大光教授(生命科学部応用化学科)、プロジェクトメンバー羽毛田 洋平准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)が、2024年9月12日、日本液晶学会討論会にて論文賞(C部門)を授与されました。
この賞は、液晶関連学会および学術雑誌、書籍等において発表された優秀なレビュー、総説論文等(ただし、日本液晶学会誌に掲載されたものは除く)の著者に与えらえる賞です。
前田教授らは受賞対象となった総説論文で、π電子系(二重結合などを持つ分子)への電荷の導入により得られる荷電π電子系に焦点を当て、ペアリング・集合化挙動に関してまとめました。荷電π電子系の間には静電力と分散力が相互作用としてはたらき、カチオンとアニオンの組み合わせによって、結晶や液晶などにおいて多様な規則配列構造の構築が実現します。
荷電π電子系イオンペアの探索は端緒についたばかりであるものの、液晶化学にも多大に貢献し、将来、新たな材料・デバイスの開発などへと応用展開されることが期待されます。
受賞対象総説論文
・総説論文名: π-Electronic ion pairs: building blocks for supramolecular nanoarchitectonics viaiπ-iπ interactions
・著者: Yohei Haketa†, Kazuhisa Yamasumi†, Hiromitsu Maeda (†equally contributed)
・発表雑誌: Chemical Society Reviews 2023, 52, 7170-7196
・DOI: https://doi.org/10.1039/D3CS00581J
関連リンク
日本液晶学会ウェブサイト