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立命館グローバル・イノベーション研究機構・井上真男助教が「2024年度極限環境生物学会研究奨励賞」を受賞
R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトのメンバー井上真男助教(立命館グローバル・イノベーション研究機構 (R-GIRO))が、「極限環境微生物における多様な代謝タンパク質の機能進化に関する研究」という研究題目で「2024年度極限環境生物学会研究奨励賞」を受賞し、2024年11月3日 (日) に東京大学・弥生講堂・一条ホールにて受賞講演を行いました。
井上助教は、極限環境微生物をターゲットとして、生命の起源や進化・多様性といった生命科学の根源的な問いに分子・原子・情報のレベルで迫るべく、最先端の実験科学と情報科学を組み合わせた二刀流のアプローチで研究を進めています。極限環境微生物は、我々ヒトを含む動植物が生存できないような極限環境に適応した生命圏を構築しています。人々の生活に大きく関わっているPCRや一部の産業酵素・医薬品といったバイオテクノロジー、タンパク質立体構造予測AIなどの最新の情報テクノロジーは極限環境微生物の研究から生まれたものです。井上助教は、このような技術シーズと生物多様性の宝庫ともいえる極限環境微生物がもつ代謝タンパク質の機能進化について、次々と画期的な研究成果を挙げており、歴代の受賞者の中でも高い評価を受け、この度の受賞となりました。
「極限環境生物学会研究奨励賞」について
極限環境生物学会は、世界に先駆け日本で学問的に体系化されてきた極限環境微生物学の推進を図り、広い分野の多くの研究者達の参加を得て、多面的な研究対象と多様なアプローチを総合的に議論することを目的として、1999年に設立された学術団体です。研究奨励賞は、優れた研究を行った学会員に対する顕彰と学会指導者となることが期待される若手学会員の発掘・育成を目的とした賞になります。
2024年度は厳正な審査選考の結果、2名が受賞となっています。
井上真男助教のコメント
この度はこのような栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。ご指導いただいた先生方, 共同研究者の皆様に深く感謝申し上げます。小さな生命の無限の可能性に夢を馳せて、今後も超オモロイ微生物の超オモロイ遺伝子・タンパク質について研究を進めていきたいと考えております。
・生命科学部・応用分子微生物学研究室
・井上真男 助教|立命館大学 研究者学術情報データベース
・立命館グローバル・イノベーション研究機構
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井上助教による受賞講演(東京大学 弥生講堂 一条ホール)
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受賞式の様子
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井上 真男助教
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