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長谷川知子グループリーダーが7年連続で 世界最高峰の研究者「高被引用論文著者」に選出
R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトのグループリーダー長谷川 知子教授(総合科学技術研究機構)は、クラリベイト・アナリティクス社が発表した2025年度の高被引用論文著者(Highly Cited Researchers 2025)に選出されました。長谷川教授の選出は7年連続となります。
高被引用論文著者は、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文を発表し、後続の研究に大きな影響を与えた研究者が選ばれます。今回もさまざまな研究分野で活躍する6,868名の研究者が選ばれました。長谷川教授は、一人の研究者が複数分野で論文を発表している場合の合計被引用件数で評価する「クロスフィールドカテゴリー」で選出されました。
長谷川教授は、エネルギー、経済、農業、土地利用、水利用などを統合的に解析するコンピューターシミュレーションモデル、いわゆる統合評価モデルを用いて、気候変動を中心とした地球環境問題に関連する研究を行っています。とりわけ、将来の温室効果ガスの排出量を見通し、その削減方策の検討、気候変動による影響の経済的分析などに取り組んでいます。
長谷川知子教授コメント
このたび、昨年に引き続き Highly Cited Researchers 2025 に選出いただき、大変光栄に存じます。今回を含むこれまでの選出は、主に、2014年に発表いたしました農業経済モデル比較プロジェクト(Agricultural Model Intercomparison and Improvement Project; AgMIP)における一連の気候変動による農業影響評価研究、2017年に発表しました共通社会経済シナリオ(Shared Socioeconomic Pathways; SSPs)の開発および関連研究、さらに、国立環境研究所、京都大学およびアジアの研究者の皆様とともに進めてまいりましたアジア太平洋統合評価モデル(The Asia-Pacific Integrated Model; AIM)の開発・適用を通じた農業・土地利用部門の気候変動関連研究、ならびに多数の海外研究機関および研究者の皆様との多くの共同研究成果が結実したものと考えております。
長年にわたりご指導とご協力を賜りました共同研究者の皆様、また日頃よりご支援いただいております本学関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
今回の受賞を励みに、今後も本分野の発展に寄与するとともに、研究成果を社会へ還元していく所存です。