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2023年度 立命館西園寺塾 11月25日講義「科学技術と国際秩序」
2023年11月25日(土)
講師:東京大学公共政策大学院 教授・地経学研究所長
講師:東京大学公共政策大学院 教授・地経学研究所長
鈴木 一人
・13:00~14:35 講義
・14:50~17:00 質疑応答(ディスカッション)
【指定文献】
『経済安全保障と技術優位』鈴木 一人・西脇 修【編著】勁草書房
10周年特別企画「本郷真紹先生と訪ねる鹿島神宮・香取神宮・息栖神社-古代の宗教文化に触れる」を実施
2023年10月29日(日)、立命館西園寺塾10周年特別企画 第1弾「本郷真紹先生と訪ねる鹿島神宮・香取神宮・息栖神社-古代の宗教文化に触れる」を実施しました。
常陸(茨城県)の鹿島神宮と下総(千葉県)の香取神宮は、それぞれ武甕槌神(たけみかづち)と経津主神(ふつぬし)を主祭神をする、奈良時代以前から続く古社です。この両神は、国産みで知られる伊弉冉(いざなみ)尊の命を奪った火の神・軻遇突智(かぐつち)を、伊弉諾(いざなぎ)尊が十握剣(とつかのつるぎ)で斬り断った際に、剣についた血から生まれた神に由来します。ともに武神とされ、東国に鎮座して朝廷の護りとされましたが、中臣氏が常総地域に勢力を有したことから、奈良時代に藤原氏がこの両神を大和に勧請し、興福寺の東隣に春日大社を創祀します。奈良公園の鹿は、この時鹿島神宮から武甕槌神が鹿に乗って到来したことで、神の使いとして大切にされてきたもので、鹿島は奈良の鹿の故郷でもありました。
この二社に、武甕槌神(たけみかづち)と経津主神(ふつぬし)を葦原中国に誘ったと伝わる岐(くなど)神を主祭神とする息栖神社(茨城県)を加え、東国三社と総称されます。利根川の舟運を利用してこの三社を巡拝する「東国三社参り」が、伊勢神宮を参拝したのと同じご利益を授かる行事として、江戸時代に盛んとなりました。
今回のフィールドワークでは、この東国三社を順に巡り、大和との深い縁(えにし)に思いを馳せるとともに、江戸時代の「東国三社参り」を体験する貴重な機会となりました。
◆香取神宮
◆息栖神社
◆鹿島神宮
【参加者のご感想】
◆7期生 鵜飼光美さん(SMBC日興証券株式会社)
東国三社(鹿島神宮・香取神宮・息栖神社)は、直角二等辺三角形で結ばれた不思議な場所であり、古来より「神宮」の称を使うことができる数少ない場所です。
本郷真紹先生より、関東以北の歴史、そして興福寺や春日大社との関わりなどご教授いただき、奈良のフィールドワークで学んでいたからこその感慨深さがありました。また、息栖神社の海に面した第一鳥居や、関東の地震を鎮める鹿島・香取神宮の要石など、この土地ならではの縁のものに触れることができました。
また、厳かな鹿島神宮での正式参拝や天海尉之禰宜による本郷先生にも引けを取らない歴史解説など、10周年企画第一弾かつ初の関東でのフィールドワークにふさわしい、有意義な1日となりました。
◆8期生 塩崎真理さん(ダッソー・システムズ株式会社)
関東屈指のパワースポット東国三社。勝負運の神として有名な鹿島神宮には何度か詣っていても、他の二社までは廻れず、いつか行きたかった三社詣。今回、本郷真紹先生と行けるとは、なんてラッキーな。
本郷先生や鹿島神宮の天海尉之禰宜のお話では、延喜式において神宮は、伊勢と鹿島・香取の三社のみ。それほど由緒がある二社がこの地にあるのは、古代から水運や防衛の要所だからだそう。一方、息栖神社は、霊泉といわれる井戸が、神社を移転しても付いてきたという不思議な処。また、きれいに二等辺三角形に配置されている三社は、どうやって場所を決めたのか!? そして廃仏毀釈や神仏習合のお話など、ワクワクと興味が尽きないフィールドワークでした。
◆9期生 福井彰一さん(株式会社竹中工務店)
今回、「古代関東の宗教文化に触れる」というテーマのもと、フィールドワークを企画いただいたことに感謝申し上げたいと思います。
私が「関東における古代」に関心を持った理由は、日本史における古代はそのほとんどが奈良・京都を中心とした内容で、関東における古代を理解する機会がなかったからです。この西園寺塾で奈良のフィールドワークに参加し、学びを深める中で、ますます関東における古代への関心が高まりました。
歴史的経緯や神話、地理的背景に加え、地政学的情勢を盛り込まれつつ、本郷真紹先生のいつもの語り口で、瑞々しい物語が紡がれました。
秋の好天のもと、古代関東と結びつくきっかけをいただいた実りある1日となりました。
【イベント報告】10期生「JRA馬事公苑を観に行こう!」を実施
2023年11月11日(土)、10期生の髙木賢治さん(株式会社山下設計)によるご案内で「JRA馬事公苑を観に行こう!」を実施しました。
1964年の東京オリンピック、そして東京2020大会馬事術競技会場として使用された馬事公苑が、大会後の再整備工事を終えて、2023年11月3日にリニューアルオープン。都会の中で馬と触れ合える貴重な公苑をどのように守り、より魅力的な施設に生まれ変わらせようと考えたのか、JRA様と山下設計様の戦略的な取り組みについてご案内いただきました。
【イベント報告】4期生による出雲フィールドワークに向けた壮行会・懇親会を実施
2023年度 立命館西園寺塾 京都フィールドワークを実施
11月3日(金・祝)~5日(日)、京都市においてフィールドワークを実施しました。概要は、以下のとおりです。
【概要】
11月3日(金・祝)
11月4日(土)
講師:住職 雲林院 宗碩
・北法相宗 清水寺 特別拝観
講師:執事・教学部長 森 清顕
【概要】
11月3日(金・祝)
午前:・京料理「木乃婦」 レクチャー
講師:3代目主人 高橋 拓児
午後:・北野天満宮 曲水の宴、拝観
・平安神宮 正式参拝、拝観、お庭の解説
講師:植治 次期十二代 小川 勝章
11月4日(土)
午前:・六角堂およびいけばな資料館 見学
・華道家元池坊 講義および華道体験
午後:・臨済宗建仁寺塔頭 西来院 法話および座禅・華道家元池坊 講義および華道体験
講師:次期家元 池坊 専好
講師:住職 雲林院 宗碩
・北法相宗 清水寺 特別拝観
講師:執事・教学部長 森 清顕
11月5日(日)
午前:・能に関するご講義、仕舞、体験 於:金剛能楽堂
講師:金剛流若宗家 金剛 龍謹
午後:・裏千家 講義、お茶室拝観、茶道体験など
講師:今日庵業躰 倉斗 宗覚
講師:今日庵業躰 倉斗 宗覚
10周年記念特別企画「書籍出版」に向けて鼎談を実施しました
立命館西園寺塾は、2024年に10周年を迎えます。
現在、10周年記念特別企画をいくつか計画しています。
2023年9月14日(木)、特別企画の一つである「書籍出版」に向けて、鼎談を実施しました。
鼎談の内容は、書籍に掲載させていただく予定です。
今回は、登壇者・鼎談テーマ、鼎談にかかわっての登壇者のオススメ書籍をご紹介いたします。
【登壇者】
・宇野重規先生(東京大学)
・梶谷懐先生(神戸大学)
・中島隆博先生(東京大学)
【テーマ】
「資本主義・民主主義」
【オススメ書籍】
■宇野重規先生(東京大学)
『実験の民主主義-トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ』宇野 重規【著】中央公論新社 (2023/10/23)
『民主主義とは何か』宇野 重規【著】講談社 (2020/10/21)
■梶谷懐先生(神戸大学)
『所有とは何か-ヒト・社会・資本主義の根源』岸 政彦・梶谷 懐【編著】中央公論新社 (2023/6/8)
『訂正可能性の哲学』東 浩紀【著】ゲンロン (2023/9/1)
■中島隆博先生(東京大学)
『強欲資本主義は死んだ: 個人主義からコミュニティの時代へ』ポール・コリアー、ジョン・ケイ【著】池本 幸生【訳】勁草書房 (2023/2/21)
『人の資本主義』中島隆博【編】東京大学出版会 (2021/11/15)
立命館西園寺塾10周年記念WEBサイトを公開しました。
2023年度 立命館西園寺塾 10月28日講義「古気候学が照らす過去と未来ー『想定外』の時代をどう生きるかー」
2023年10月28日(土)13:00~17:00
講師:立命館大学 古気候学研究センター長・教授
中川 毅
・13:00~15:25 講義
・15:35~17:00 質疑応答
【指定文献】
『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』大河内 直彦【著】岩波現代文庫
『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』ベノワ・B・マンデルブロ、リチャード・L・ハドソン【共著】東洋経済新報社
2023年度 立命館西園寺塾 10月21日講義「鉱物学的視点、地質学的視点、そして月から未来を考える」
2023年10月21日(土)13:00~17:00
講師:立命館大学 宇宙地球探査研究センター(ESEC) センター長
佐伯 和人
13:00~14:30 講義1
14:50~16:25 講義2
16:35~17:30 質疑応答
【指定文献】
『月はすごい-資源・開発・移住』佐伯和人【著】中央公論新社
2023年度 立命館西園寺塾 10月14日講義
2023年10月14日(土)14:00~17:00
・14:00~15:30 講義
・15:45~17:00 質疑応答
講師:静岡県知事
川勝 平太
川勝 平太
・14:00~15:30 講義
・15:45~17:00 質疑応答
【指定文献】
『鉄砲を捨てた日本人 ―日本史に学ぶ軍縮』ノエル ペリン【著】川勝 平太【訳】中央公論社
『日本思想の古層』梅原 猛・川勝 平太【著】藤原書店
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