研究テーマ

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理工学部都市システム系(環境都市工学科・都市システム工学科・環境システム工学科・建築都市デザイン学科)の学生の皆さんへ。

小川は現在、研究室の卒論生・修論生たちと一緒に、交通や都市に関連するこんな研究テーマに取り組んでいます。

興味のある方は、ぜひ「都市交通研究室(小川研究室)へ来てください。

なお、今後の研究テーマにつきましては、詳細が決まり次第、掲載いたします。

 

2023年度 卒業論文・修士論文 研究テーマ (暫定版)

 

2023年度の研究テーマの予定(あくまでも予定)です。詳細が決まり次第、随時更新していきます。

研究室紹介資料 2023年度研究室紹介資料(都市システム系3回生向け)

研究テーマ(1)【自動車交通に関する研究】

 自動車交通は非常に便利である反面、交通渋滞、交通事故といったさまざまな問題も抱えています。交通渋滞や交通事故をできるだけ少なくするためには、それらの原因となるドライバーの運転行動を分析し、そのような行動が少なくなるような道路整備や、交通管理、交通制御をすることが必要になります。
 この研究では、自動車利用者や横断歩行者の行動分析を通じて、自動車交通の渋滞対策、安全対策などについて考えます。

研究テーマ(2)【自転車・二輪車交通に関する研究】

 立命館大学BKCでは、多くの学生が自転車や二輪車で通学しています。このためBKC周辺では、通学時間帯に大量の自転車や二輪車が集中し、交通渋滞、交通事故なども発生しています。
 自転車や二輪車の行動特性は歩行者、自動車とは異なるため、その行動予測や安全対策の考え方も異なります。この研究では、自転車や二輪車の走行特性についての分析をおこない、安全な自転車交通、二輪車交通のための道路空間整備について考えます。

研究テーマ(3)【歴史都市防災に関する研究】

 多くの文化遺産をもつ歴史都市では、災害時においても文化遺産を適切に守ることが必要になります。また、歴史都市は観光都市でもあり、災害時には市民とともに観光客の安全を図ることも重要になります。
 この研究では、歴史都市における観光客の交通行動分析や、避難誘導方法の検討をおこないます。また、歴史都市や文化遺産の防災の重要性について考えるため、それらに対する社会的な着目度の分析や、観光資源としての文化遺産の評価をおこないます。

 

2022年度 卒業論文・修士論文 研究テーマ

 

2022年度には、以下のような研究テーマで卒業論文、修士論文の作成をおこないました。

研究テーマ(1)【自転車利用者の経路選択行動分析と自転車通行環境整備による経路誘導の検討】

 立命館大学びわこ・くさつキャンパスでは、多くの学生が自転車を利用して通学をしています。しかしながら、キャンパス周辺の道路における自転車通行環境は十分なものではなく、多くの自転車が住宅地内の細街路に流入しています。本研究では、学生に対するアンケート調査にもとづき、RLモデルを用いた自転車利用者の経路選択行動の分析をおこないました。これにより、キャンパス周辺の自転車通行環境整備による自転車利用者の経路誘導の可能性について検討をおこないました。

研究テーマ(2)【国道1号・国道161号織込み区間における錯綜挙動の分析と交通安全対策の検討】

 滋賀県大津市にある国道1号・国道161号の織込み区間は、流入部が信号制御されているものの、交通量の多い国道の織込み区間であること、合流後に短距離で複数の方向に分岐することから、危険な車線変更が多くみられます。本研究では、織込み区間を通行する自動車の走行挙動の分析をおこない、錯綜指標(PET)を用いた危険性の定量化と、方向別・車線別交通量と危険性との関係にもとづく交通安全対策の検討をおこないました。

研究テーマ(3)【エスカレータの利用方法による輸送能力の比較分析】

 多くの地域では、急ぐ人のためにエスカレータの片側を空けて利用する習慣が存在します。しかしながら、混雑時にもこのような利用がなされると、急ぐ人がほとんどいないにもかかわらず片側を空けて利用するため、実質的にはエスカレータが1列でしか利用されないことになり、非効率になってしまいます。本研究では、エスカレータの利用方法、利用者数と輸送能力との関係を分析し、エスカレータを安全かつ効率的に利用するための利用ルールの検討をおこないました。

研究テーマ(4)【国道1号・国道170号織込み区間における錯綜挙動の分析と交通安全対策の検討】

 大阪府枚方市にある国道1号・国道170号の織込み区間は、流入部が信号制御されているものの、交通量の多い国道の織込み区間であること、織込み区間内にも信号交差点が存在することから、危険な車線変更が多くみられます。本研究では、織込み区間を通行する自動車の走行挙動の分析をおこない、錯綜指標(PTTC)を用いた危険性の定量化と、方向別・車線別交通量と危険性との関係にもとづく交通安全対策の検討をおこないました。

研究テーマ(5)【地方都市における鉄道駅までの交通費用の分析と公共交通の改善案の検討】

 地方都市では多くの人が、自動車で移動することを前提とした日常生活をしています。また鉄道を利用する場合でも、最寄駅までは自動車で移動することが多くなっています。一方、バスなどの公共交通は利用者が少なく、路線の維持が困難になっています。本研究では、滋賀県野洲市を対象に、住宅地から鉄道駅までの交通費用を算定し、公共交通と自動車の交通費用を比較することにより、公共交通の改善案の検討をおこないました。

研究テーマ(6)【国道171号・西河原交差点における歩車分離式信号の導入の検討】

 交差点における横断歩行者の安全性を向上するため、歩車分離式信号の導入がおこなわれています。しかしながら、車両の青時間が減少することから交通量の多い交差点では交通処理能力が不足することになり、導入が進まないことが多くあります。本研究では、横断歩行者が多く、かつ自動車交通量も多い国道171号・西河原交差点を対象に、交差点の交通容量の解析をおこない、右折専用車線の整備や右折専用現示の導入、歩車分離式信号の導入などによる効果の検討をおこないました。

研究テーマ(7)【大阪環状線におけるホームドア導入に関する費用便益分析】

 鉄道路線におけるホームドアの設置は、人身事故の防止やそれにともなう列車遅延の防止などに大きな効果がありますが、一方で必要となるコストも大きく、導入が進みにくい原因の1つとなっています。適切な導入の優先順位を考えるためには、ホームドアの設置による便益を定量的に把握する必要があります。本研究では、JR西日本・大阪環状線を対象として、ホームドアの設置による人身事故の削減と列車遅延の減少にもとづく便益と費用を推定し、ホームドア導入に関する費用便益分析をおこないました。

研究テーマ(8)【交差点の道路形成順序が道路構造と交通事故発生状況に及ぼす影響に関する分析】

 古くからの生活道路を横断するように新しい幹線道路ができることにより、地域住民がこれまでの生活習慣にしたがって新しい幹線道路を横断することから交通事故が発生しやすくなるといわれています。また、道路形成の時期や順序はこのような地域住民の行動だけではなく、交差点の道路構造にも影響を及ぼしていると考えられます。本研究では滋賀県、京都府の直轄国道を対象に、交差点の道路形成順序が道路構造と交通事故発生状況に及ぼす影響について分析をおこないました。その結果、道路形成順序、道路構造、過去の土地利用が交通事故発生状況に影響を及ぼしていることがわかりました。たとえば、道路形成順序では従道路が先に存在する交差点、過去の土地利用では幹線道路の整備前に農地部であった交差点が交通事故多発地点になりやすいことがわかりました。また、従道路が先に存在する交差点は交差角度が鋭角となり、交差点面積が大きくなりやすいことがわかりました。このことから、道路形成順序が道路構造に影響を及ぼし、それが交通事故発生状況に影響を及ぼしていることがわかりました。

研究テーマ(9)【Indonesia国Bogor市における公共交通の利便性とゲーテッドコミュニティとの関連分析】

 本研究では、Indonesia国Bogor市の公共交通の利便性とゲーテッドコミュニティとの関係について、公共交通の接続性とアクセシビリティの視点から分析をおこないました。Bogor市の市域全体における公共交通の接続性と、市内の各地域における公共交通のアクセシビリティに対して、ゲーテッドコミュニティの存在やその規模、数が及ぼす影響を分析することにより、今後の現地における都市計画、交通計画に関する有用な知見が得られました。

 


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