教員紹介
FACULTY MEMBERS
スポーツ社会専攻
松島 剛史 准教授
MATSUSHIMA TSUYOSHI
研究テーマ
①スポーツがなぜ世界に広まったのかを探る
②ラグビーの魅力や発展がいかに社会(政治、経済、科学技術など)に支えられているかを探求する
③レジャー・スポーツを使って理想的なコミュニティや社会をデザインする
②ラグビーの魅力や発展がいかに社会(政治、経済、科学技術など)に支えられているかを探求する
③レジャー・スポーツを使って理想的なコミュニティや社会をデザインする
おすすめ書籍
まずは、木村元彦『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』集英社(2008年)です。ボスニアヘルツェゴビナ・サラエボ出身のサッカーの名将、イヴァン・オシム氏の激動の半生を描いたノンフィクションです。ユーゴスラビア紛争下のエピソードは、スポーツが時代や社会、そして人びとの人生と不可分な存在であることを痛切に教えてくれますし、スポーツの可能性や限界について、とても考えさせられます。もう一つは川谷茂樹『スポーツ倫理学講義』ナカニシヤ出版(2005年)です。本書は「相手の弱点を責めるのは卑怯だ」「ドーピングは悪いことだ」「相手をリスペクトせよ」など、ちまたに溢れる教科書的な道徳を説くものではありません。むしろ、そんなもっともらしい道徳規範を、スポーツの内在的な論理にさかのぼって捉え直してみることが学問の醍醐味であると教えてくれます。スポーツについて知ったかぶりをしている自分に気づかされます。
学生時代の思い出
学生時代はラグビー部に所属し、全国から集まった選手に囲まれて練習と試合に明け暮れる一方で、クラブを越えた友人に恵まれ、下宿先で食事会をしたり、オフのときに遊びや旅行に出かけたり、新歓祭や学園祭でお店を出したり、キャンパスでワイワイおしゃべりをしたりと、体育会とその他のコミュニティを行き来しながら、なかなか充実した学生生活を送っていました。後悔や忘れてしまいたいことはたくさんありますが、地元埼玉から離れた関西での一人暮らしや、さまざまな人たちとの出会いと別れは、私のパーソナリティや人生設計に大きな影響を及ぼしました。いま思えば、スポーツとのつきあい方もその中で変わっていき、選手やスタッフ、友人知人、教職員、学問、メディアなど、周囲がスポーツや「自分たち」をどう評価しているのか、なぜそうなのかという理由・背景などを知ることに関心を持つようになった気がします。
現在の学問分野に決めた理由
大学では、経営学を専攻していましたが、運動・スポーツに関する授業や議論に触れる機会も結構あり、スポーツが人間形成、経済や地域の活性化など色々な社会的役割を期待され、その分さまざまな課題や問題があることを知りました。プレイばかりしていた私の狭い認識はその中でずいぶん開かれたわけですが、一方で「もちあげられたり、批判されたりと、スポーツは大変だな」「本当にそんな大層な文化だっけ?」などと思うようになり、そんなモヤモヤした気持ちを解消しようとしているうちにたどり着いたのが社会学だったという感じです。そのうち、スポーツはある時代に、ある場所で、ある組織・集団や人間に、さまざまに意味づけられ、使われてきたからこそ、いまも当たり前に存在しているのではないかと考えるようになり、この不思議な日常がなぜ成り立っているのかを探求するようになりました。これからどうすべきかを考えるために、現在と過去にちゃんと向き合い、理解することが大切ですよね。