スポーツ社会専攻

スポーツ社会専攻

「文化としてのスポーツ」「スポーツをマネジメントする」の2つからアプローチする。

「スポーツを時代や社会、人びとの人生との関係の中で理解し、その望ましい関わり方はどうあるべきか?」を問い続けることが、スポーツ社会専攻のアイデンティティです。体育やスポーツ科学での学びとは違った魅力として、とりわけ大きな特長は、スポーツの「本質」や時代ごとの価値・役割を究明するとともに、現代社会との関係性の中でスポーツのありようを問い直す「スポーツ文化」「スポーツ社会」の学びをコア・カリキュラムに据えているところです。その上で、国内外のスポーツやレジャーに関するビジネスや政策、法律、教育、メディアなどについて専門的に学ぶだけでなく、例えば「スポーツ×多様性」「身体×テクノロジー」「スポーツ×地域活性化」など、自らの興味関心や将来のビジョンに応じて独自の学びをデザインできるカリキュラムを用意しています。そして、講義だけでなく、実際に地域や海外のスポーツ現場に出て実践的に学ぶプロジェクト型学習を用意し、人文・社会科学の観点からスポーツ、あるいはより広くレジャーの「いま」を鋭く分析し、より良い世界をデザインする力を養うことを目指しています。

2018年度「専門演習」(権ゼミ)における台湾スポーツ文化フィールドワークの様子(桃園市・桃園国際野球場の施設見学)

2023年度「異文化理解フィールドワーク」(「アメリカ西海岸でレジャー・スポーツビジネスの最前線を学ぶ短期研修プログラム」)の様子(エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムにて)

「京都府立特別支援学校スポーツ交流会プロジェクト」学生考案によるユニバーサルスポーツを通して、京都府北部地域(舞鶴支援学校、与謝の海支援学校、中丹支援学校)の生徒と交流しました

専門性を高める多彩な科目

専門導入科目
  • 現代とスポーツ
  • スポーツ史
  • ウエルネス論
  • スポーツ社会学
  • スポーツ文化論
専門展開科目
  • 余暇の社会史
  • スポーツ政策論
  • スポーツ行政論
  • スポーツマネジメント論
  • スポーツメディア論
  • 障害者とスポーツ
  • スポーツとジェンダー
  • グローバルスポーツ論
  • 地域スポーツ論
  • スポーツ人類学
  • 生理学
  • 学校保健
  • 子どもとスポーツ
  • スポーツボランティア論

など

※上記の科目は抜粋です。

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卒業論文テーマ(過年度例)

  • 途上国におけるスポーツを通じた国際貢献-グローバル化が進むスポーツの可能性とは-
  • 健常者と車いすバスケットボールの文化的接点-インクルーシブスポーツとしての普及をめざして-
  • わが国におけるスタジアム・アリーナ改革とスマート・ベニュー構想の展望
  • ライフスタイルスポーツとジェンダー:サーフィンにおけるジェンダー・人種差別から見える課題
  • スポーツ用品メーカーの現状と今後に向けた考察―株式会社アシックスとミズノ株式会社に焦点を当てて―
  • 事象関連電位を用いたクラシックバレエにおける「つなぎ」動作の鑑賞能力評価

ゼミ紹介

身近なスポーツ現象や謎を読み解く

スポーツ社会専攻 4回生
藤原 美桜さん

松島ゼミでは、フィールドワーク等の調査方法を学びながら、学生がそれぞれの興味関心に応じて研究を行っています。そのためテーマは、アマチュアからプロスポーツまで幅広く、コロナ禍のスポーツヒューマンシップ、eスポーツと高齢者の生きがいなどユニークなものも多いです。私は「聖地巡礼」をキーワードに、スポーツツーリズムについて研究しています。SNSの発達を背景にスポーツ選手がファンと密接に関わるようになる中で、ファンが憧れの選手に関わる観光資源を主体的に発掘し、消費している現実を浮き彫りにし、都市の公的な観光施策・計画を越えたスポーツツーリズム産業の未来を展望したいと考えています。

松島 剛史 准教授

皆さんは、食事や睡眠、勉強の他、何をしてますか。部活動、スポーツ観戦、ゲーム、旅行、自分磨きなどされてませんか。私たちの日常は、さまざまな遊びや運動、スポーツ、レジャーなどを抜きに成り立ちません。それらは、人に喜びや楽しみを与え、心身の健康、自己成長、仲間づくり、地域創成、国際交流、SDGsの実現、経済成長などに役立つそうです。でも、「良い」ことばかりじゃない。苦痛や悲しみを生み、差別、格差などの問題も抱えています。ゼミでは、そんな現実世界を理解し、多様な人間が遊びや運動・スポーツ、レジャーを通じて共に、そして「幸せ」に生きるために何をなすべきかを考えています。

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