現代社会専攻

現代社会専攻

「社会を構成する要素」「社会の中の文化」「社会の環境」の3領域を切り口に。

震災からの復興、原発の再稼動、異常気象と地球温暖化、国内外での貧困や格差の増大、地方の過疎化や少子高齢化、非正規雇用や過労死の増加、ワーキングプアーやシングルペアレントの苦難、そして、宗教や文化の違いを巡る対立や紛争など、あなたが住む町やそこからはるか遠くの海外に至るまで、世の中は数多くの解決すべき問題であふれています。あなたの興味や関心に沿って、これらのトピックをそのままダイレクトに大学での学びのテーマとして設定できるのが、現代社会専攻です。「社会形成」「社会文化」「環境社会」という3つの領域とその科目群を組み合わせることで、あなただけのオリジナルな学びをデザインし、極めることができる履修プログラムが用意されています。あなた自身や周囲の人がより幸せになれる社会や、見知らぬ世界の人びとにとっても希望ある未来を迎えられる社会を自らデザインし、その実現のために「問い」を立て、その解決策をともに探求していきましょう。

専門性を高める多彩な科目

専門導入科目
  • 現代と社会
  • 産業社会学
  • 都市論
  • 社会文化論
専門展開科目
  • 企業社会論
  • 家族社会学
  • 比較政治論
  • 比較文化論
  • 国際社会経済学
  • 労働社会学
  • 社会病理学
  • 現代経済論
  • 比較宗教論
  • 環境論
  • 社会階層論
  • 社会思想
  • 住民自治論
  • 比較ジェンダー論
  • 資源エネルギー論

など

※上記の科目は抜粋です。

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卒業論文テーマ(過年度例)

  • 子どもの貧困に対する問題点の指摘:相対的貧困率から見るマクロ的視点と、子供の立場から考えるミクロ的視点から
  • 女性のワーク・ライフ・バランスに関する国際比較
  • エネルギーシステムにおける送配電網と熱供給網の再構築の必要性
  • 無戸籍者問題における行政分野に関する考察
  • 路面電車・LRT を軸にした地域の活性化―阪堺電気軌道を事例に―

ゼミ紹介

家族・ジェンダー・セクシュアリティから考える現代社会

現代社会専攻 4回生
宮川 喜仁さん

私が所属するゼミでは、ジェンダー・セクシュアリティ・ケアを中心として現代社会における親密圏の変容について幅広く学んでいます。3回生ゼミでは、日本で増えつつある男性介護者の実態について学びました。さらには行政や介護事業所と連携し、地方自治体の高齢者虐待予防のパンフレットを作成するなどアウトプットを重視した実践的な活動を行っています。また支援者向けのデートDV講座に、学生自ら登壇するという貴重な経験を得ることができました。滅多にない経験をすることが多く、新鮮な気持ちで研究に臨むことができます。ゼミ活動で能動的な姿勢を育むことができ、自分の将来に活かせる学びが多く見つかると思います。

斎藤 真緒 教授

斎藤ゼミでは、家族やジェンダー・セクシュアリティといった、自分にとってとても身近な問題を通じて、今の社会のありよう、新しいライフスタイルを考えています。身近なテーマであり「とっつきやすい」一方で、自分が当たり前だと思ってきた家族観・ジェンダー観を客観化することはとてもエネルギーを要します。ゼミでは、デートDVやヤングケアラー、生理の貧困などを取り上げてきましたが、「自分を棚上げしない」という姿勢を大事にしています。「べき」論ではなく、リアルな実態とその背景をじっくり考え、社会に提言するだけではなく、自分たちの新しい生き方をみんなで考えています。

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