教員紹介
FACULTY MEMBERS
子ども社会専攻
御旅屋 達 教授
OTAYA SATOSHI
研究テーマ
ひきこもり経験を有するなど、生活や就労において難しさを抱えた若者を支える仕組みについての研究
現代社会における「居場所」についての研究
おすすめ書籍
おすすめの一冊の代わりに阿比留久美・岡部茜・御旅屋達・原未来・南出吉祥編,2019,『「若者/支援」を読み解くブックガイド』かもがわ出版.を紹介します。79冊の「おすすめ」を収めました。
学生時代の思い出
学業に熱心に取り組んでいたかというとそうではなかったような気がしますが、大学という場は好きでした。出身大学のキャンパスには広大な芝生広場があり、時間がある時には友人たちととりとめのない話をしたり、ただただぼんやりしたりしていました。当時はただ暇を持て余していただけだったのかもしれませんが、今でもそこで話したり考えたりしたことを覚えていたりして、そうした時間もまた今の自分の考え方に影響を与えているのかもしれないと思います。衣笠キャンパスの東側広場で寝転んだり話し込んだりしている学生たちを見かけるたびに、羨ましく思っています。
現在の学問分野に決めた理由
若者の生活上の困難と支援をテーマとして研究を行っています。こうしたテーマに辿り着いたのは、大学時代に「就職氷河期」を経験したことが大きかったように思います。なぜ若者であるということによって成長や変化が求められるのか、なぜ私たちは所属を得ることに必死にならなくてはならないのか、その所属を得られなかったり失ったりした時に私たちの「居場所」はどうなってしまうのか。考えてみるとわからないことだらけでしたが、こうした社会の難しさに気づくことができることが社会学の魅力の一つなのだろうと考えています。