2015年スポーツ社会専攻ゼミ合同発表会の開催

Posted on 2015.11.02

京都に秋がやってきました。窓から見える風景が少しず
つオレンジ色に変わっていく様子を見ながら夏の終わり
を実感する一方、京都のまちと同じように、産業社会学
部でもどこのゼミナールに入るかを話す2回生を目にする
など賑わいが増しています。
そんな季節、スポーツ社会専攻では同専攻や学部共通の
ゼミに所属する3・4回生を中心に合同研究発表会を開催
しました。今年度は10月24日(土)に開催され、午前10
時から8時間の長丁場でありましたが、会場の準備や司会
進行、後片付けに至るまで、学生たちがゼミ長を中心に
優れたマネジメント力を発揮し、すばらしいイベントと
なりました。

本企画は、①基礎演習やゼミといった小集団演習の活動
や、海外研修プログラムの活動報告・情報共有を行いス
ポーツ社会専攻の学びの深化を図ること、②ゼミ間の垣
根を越えた発表会での討論を通じて、各ゼミ間のつなが
りをつくること、③卒業論文の執筆に向けて個人やグル
ープの研究を深化させること、を大きな目的としていま
す。
当日は、中西純司専攻長による開会のあいさつからはじ
まり、全体で18組の発表がなされました。その内容は、
民族融和に対するスポーツ文化の有効性を探る研究から、
アレアを生じさせる新しいスポーツを創作する取り組み、
エロティックキャピタル論から女子アスリートの身体性
を再考するもの、Jリーグのクラブと自治体の連携を扱っ
た地域スポーツ研究、企画研究である韓国スタディプロ
グラムの実施報告、電子辞書と印刷辞書による英単語学
習の違いなど、多岐にわたるものとなりました。
今年度は、基礎演習の学生が入学直後に参加した専攻企
画「障害者シンクロナイズドスイミング大会」について
発表するなど、初めて全回生が一堂に参加する会となり
ました。こうして、回生間の縦のつながりが作られつつ
あることは喜ばしく、またそれぞれの研究発表の際も活
発な質疑応答がなされ、たいへん有意義かつ賑やかに終
了しました。



文責:スポーツ社会専攻 松島剛史 准教授



教師のたまごたちが京都・地域・子どもからディープに学ぶ~子ども社会専攻中西ゼミ「京の地蔵盆プロジェクト」~

Posted on 2015.10.26

京都の伝統行事「地蔵盆」は、8月下旬に町内のお地蔵さん
の前で子どもたちの健やかな成長を祈って行われます。
宗教的な行事であるとともに地域の人々の親睦行事として
の意味も大きいです。京都市の調査によると、京都市内の
自治会・町内会の80%で地蔵盆が行われており、2014年
6月に京都市によって「京都をつなぐ無形文化財」に選定さ
れました。長く続いてきたこの行事も、少子化、子どもの
興味関心の多様化、地域行事への参加意識の低下などで
いま存続が危ぶまれています。四年前北区のとある町内会
から、地蔵盆を活性化するために大学生のパワーを借りる
ことは出来ないか、という相談を受け発足したのが、子ども
社会専攻「京の地蔵盆プロジェクト」です。
中西ゼミでは、「京の地蔵盆プロジェクト」を、①京都に
ついて深く学ぶ ②子どもにとって地域とは何かを考える
③異年齢集団との接し方・遊び方を学ぶ という三つの目
標を立てて取り組んできています。さていったい学生達は
どのように学んだのでしょうか?参加学生の感想を紹介し
たいと思います。
(子ども社会専攻 中西仁教授)

8月22日、北区のM町の地蔵盆に参加してきました。
ところで、「地蔵盆」ってご存知ですか。
近畿地方の出身でない方にはなじみないものかもしれませ
ん。
「地蔵盆」とは、毎年8月下旬ごろに行われる伝統的な民俗
行事です。町内安全や子どもの健全育成を願う町内の行事
として古くから受け継がれ、京都をはじめ、主に近畿地方
で行われています。人間関係の希薄化が進む現在では、世
代を超えた交流を図る場としても機能し、地域コミュニテ
ィの活性化としての重要な役割も担っています。
私たち子ども社会専攻中西ゼミは、地蔵盆にやってくる子
どもたちとともにプラバン作りなどをして楽しいひと時を
過ごしました。

子どもたちの年齢層は、1歳未満の赤ちゃんから小学生高
学年の子どもたちあたりまでと幅広く、またお友達と来る
子、一人で来る子、ご両親と来る子などさまざまです。
初めて出会う子どもたちもいる中で、プラバン作りを通し
てふと子ども同士会話が生まれる場面もありました。
地蔵盆ならではの貴重な経験もさせていただきました。
それは、こちらです。

数珠回しです。
直径2,3メートルの見たこともないような大きな数珠を大人
も子供もみんなで輪になって掌の上に置き、お坊さんの読
経にあわせて回していきます。この数珠には、ところどこ
ろ大きな珠があり、その珠が自分のところへ回ってきたら、
日々の安心安全な暮らしや食べ物の命への感謝の意を込め
て、高く持ち上げ、今後の無病息災を珠に祈ります。
私には、地域コミュニティに深く関わったり、地域行事に
参加して育った経験がなく、地域の方が子どもの成長を見
守るという感覚がよくわからなかったのですが、地蔵盆で
の大人と子どもの関わりをとてもあったかいと率直に思い
ました。また、行事を通して地域が維持されていくという
のは、なんとも京都らしいと感じます。
しかし、年々、少子化問題や職住分離などから地蔵盆の簡
略化や衰退している町内が増えているのが現状です。無形
文化遺産にも指定された地蔵盆を、できる限り形を変えず
にいかに残していくかは、今後ますます課題になって来る
と思います。地蔵盆プロジェクトのような形で積極的に地
域の大学と関係を持ち維持していくのも一つの形なのかも
しれないなと思いました。
(子ども社会専攻4回生 高居真夕子)



「関西5大学広告論ゼミ合同演習」が立命館大学で開催されました!

Posted on 2015.10.22

去る10月10日(土曜日)、立命館大学以学館4号教室で、
「関西5大学広告論ゼミ合同演習:コミュニケーション
プランの企業への競合プレゼンテーション」が開催され
ました。

この大会は関西大学・関西学院大学・同志社大学・近畿
大学および立命館大学の広告ゼミ3回生が参加するもので
企業からの与えられた課題に対し、広告企画案を作成し
プレゼンテーションを行うものです。2005年からスター
トし、すでに11年目を迎える伝統ある大会です。本年度
は、5大学の学生が熱気あふれるプレゼンテーションを
行いました。

本年度は、株式会社マンダム社のご協力を頂き、男性用
商品として主力ブランド「ギャツビー」が課題として与
えられました。それぞれのチームが20分の持ち時間の中、
ユニークなアイデアを提案し、審査にあたられたマンダ
ム宣伝部、商品企画部の皆さんからも実社会さながらの
厳しい質問がなされました。

メインの広告プラン部門に関して2連覇を目指した立命館
大学でしたが、残念ながら準優勝という結果となりました。
メインの広告プラン部門の優勝は、同志社大学竹内ゼミナ
ール、プロモーションアイデア部門は近畿大学妹尾ゼミナ
ールでした。

大会後、諒友館で交流会が行われ、マンダムの皆様や他大
学の学生と夜遅くまで楽しい語らいの時間を持つことがで
きました。


文責:メディア社会専攻 小泉秀昭 教授



産業社会学部主催 公開講演会のお知らせ

Posted on 2015.10.07

産業社会学部では、学部創設50周年という節目に際し、
京都中小企業家同友会の協力を得て、公開講演会を開
催します。
本学部では、独自に積み重ねてきたアクティブラー
ニングの伝統をさらに豊かなものにするために、地元
京都を舞台に地域連携の充実を図っており、今回ご協
力いただいた京都中小企業家同友会とは、「地域創造」
をテーマとするユニークな産学連携の取り組みを進め
ています。
今回の講演会は、そうした取組みの趣旨をふまえ、
河野通洋氏を講師にお招きします。河野氏は、岩手県
陸前高田市で200年以上にわたって醤油を作り続けて
きた老舗「八木澤商店」の9代目にして、現在は岩手
県中小企業家同友会理事もお務めです。2011年3月の
大震災による大津波で工場が全壊するという悲劇から、
会社の復活と地域の復興を併せて実現すべく、今まで
にない挑戦を続けてこられています。
本講演会では、河野氏のこの間の取り組みに、中小企
業による事業創造・地域創造のありかたを学び、眼前
に山積する多くの課題の向こうにどのような日本の未
来を展望するかについて、みなさまと一緒に考える機
会としたいと思います。
ご来場、お待ちしております!
詳細はコチラ



文責:産業社会学部事務室


「音楽Ⅱ」受講生による音楽発表会が実施されました!

Posted on 2015.10.01

「音楽Ⅱ」を履修している子ども社会専攻12名の学生による
音楽発表会が実施されました。「音楽Ⅱ」では、一昨年度よ
り、スライドを使用した音楽発表会を授業の成果として披露
しています。今年度は映画「リトルマーメイド」を題材とし
て演奏する事になりました。



発表会の内容は、スクリーンに映像を映した上朗読しながら、
場面毎にピアノの独奏を取り入れました。発表では、ピアノ
独奏以外に、受講生たち全員での合奏や合唱をも披露しまし
た。

受講生は12名と少人数ではありましたが、初心者・経験者、
それぞれが自分のレベルに合わせ選曲した曲に思いをこめて
演奏することができました。それぞれ教員採用試験、介護等
体験等忙しい中でしたが、発表会に向けて一人ひとり練習を
積み、時には支えあったことで、本番では大成功をおさめる
ことが出来ました。

舞台を作るという経験を学生が主体となって行うことに大き
な意味を感じます。全員で協力してひとつのものを作り上げ
るという経験は、私達が目指す小学校教師にとってとても大
切な経験です。回生を越えたつながりもできて、授業を離れ
ても相談し合える仲間を得ることも出来ました。
この経験を活かして、将来子どもたちと音楽劇を作りたいと
思います。

                  
文責:子ども社会専4回生 久野大地



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