【産業社会学部】山本ゼミ 合同研究発表会を実施

Posted on 2015.01.30

2015年1月14日(水)5限、衣笠キャンパス志学館にて産業社会
学部山本ゼミに所属する学部生の合同研究発表会が行われまし
た。3回生からは福島県でのフィールドワークで得た学びの報告、
4回生からは、それぞれが執筆した卒業論文の報告がなされまし
た。また、この日の報告会には来年度から山本ゼミでの学びを
ともにする現2回生たちも参加してくれました。

山本ゼミでは、現代社会に生きる若者が抱える生きづらさに
ついて学んでいます。ライフスタイルが多様化した昨今では
生きづらさは様々な形で私たちの身近に存在していますが、
それに気づくこと、そしてこれらと真正面から向き合うこと
が非常に困難な社会になっていると言えます。そこで、ゼミ
の3回生と4回生は、身の回りで感じた「なぜだろう」「おか
しいな」といった疑問から論文に取り組むことや、実際に若
者支援を実践されている場でのフィールドワークで体験した
自分たちの心の揺らぎを通じて、社会に対する学びを深めて
きました。

就職活動で若者が抱える生きづらさを卒業論文のテーマにした
4回生のある学生は、「卒業論文の中間発表などはゼミの時間
で行われていましたが、実際にゼミの仲間たちがどんな研究を
してきたのかはっきり知ることが出来たのは今回が初めてでし
た。それぞれの研究テーマや手法には個性が出ていて、発表内
容にも興味・関心を持てました。私自身が研究を発表してみて
感じたことは、1年間自分が研究してきた内容を他の人たちに
わかりやすく伝えることは難しいということでした。しかし同
時に、学んだことを発信していくことには、とても意義がある
のだと気づきました。」と、ゼミでの学びを他者に伝えていま
した。

“福島フィールドワークが与えた私たちへの問いかけ”という
テーマで論文を執筆した3回生は「私たちはフィールドワークで
『他人事』を『自分事』にしていく大切さを学ぶことができま
した。
そして、4回生の発表を聞いて、忙しい毎日で忘れてしまうよう
な『自分事』と向き合う時間も大切にしなければいけないな、
と改めて強く感じました。このような、もう一度立ち止まって
考えてみることが大切だということに就職活動前に気づけた事は、
非常に良い経験となりました。」と、自身がこれから成長してい
くための重要なヒントを得たようでした。
最後に、担当の山本先生より「3・4回生が論文で選んだテーマや
プロセスには各々の個性が表れていながら、その土台には“若者
の共同性を育む”という志が共通していました。そして、これら
の論文報告を真剣な眼差しで聞く2回生の姿からは、同世代が発
する問題意識を自分事にしようという意思が伝わってきました。
今後、2回生はゼミ活動、3回生は就職活動、4回生は卒業という
人生の新たな局面を迎えます。ここでの学びがそれぞれの一歩
に大きな力になることを願います。」と講評をいただき、合同
研究発表会は終了しました。

<担当教員:人間福祉専攻 山本耕平教授>


文責:山本ゼミ4回生 嶋田英雄・菅伸智

四大学ゼミ合同研究発表会を開催しました!

Posted on 2015.01.21

2014年12月13日(土)、14日(日)一橋大学社会学部、中
央大学商学部、福島大学行政政策学類、立命館大学産業社
会学部に所属する四大学・七つのゼミが集まり、国立市の
一橋大学キャンパスにて2日間に渡る四大学ゼミ合同研究
発表会が開催されました。
この合同研究発表会は1992年から始まり、22年の歴史を持
つ伝統的な行事として今日まで続けられていますが、産業
社会学部からは、メディア社会専攻の川口ゼミとスポーツ
社会専攻の権ゼミの学生・教員29名が参加し、自分の研究
テーマに関する研究発表、参加する他大学の学生や先生方
との活発な意見交換を行いました。
今回の研究発表会では、約90名の社会学を専攻する学生と、
各大学から合わせて8名の教員が一堂に会し、大学スポーツ
オリンピック等スポーツ関連の発表を始め、現代の若者論、
日本のポップカルチャー、東日本大震災からの復興等、多
岐に渡るテーマの下、約40組の発表が行われました。主に
3回生の発表者からは、今後の研究展望についての表明が
なされ、4回生からは現在執筆中の卒業論文に関連した発表
が行われていました。
今回の研究発表会で発表者として登壇した権ゼミ3回生の
小畠さんからは「普段のゼミとは違った視点からの質問、
指摘を受け、違った角度から研究テーマを分析する事がで
きると感じた。また、他大学の学生の発表や教員の方々の
指摘からは、斬新かつ多角的な視点を持つ事の重要性が感
じられ、そのような方々と活発に意見交換ができた事は本
当に良かったし、刺激になった。今回の経験を自らの卒業
論文執筆に活かしていきたい。」という感想を語ってくれ
たように、この研究発表会が学生の学びの深化に大きく貢
献していることが伺えます。




同じく、川口ゼミ3回生の武本さんからは「4回生の発表は、
やはり内容・構成が非常に充実しており、とても勉強にな
った。今回の発表会で生まれた学習意欲を生かし、先輩方
の研究を超えられるように頑張っていきたい。」と語り、
参加した全ての学生にとって有意義な時間となりました。


また、1日目の研究発表会終了後には、懇親会も行われ、大
学の枠を超え他大学の学生や先生との交流も深まりました。
研究会の終わりには、今回の研究会へ参加された先生方から
講評を頂き、各先生からは「当たり前と考えられていること
を疑ってみることの大切さ」や、「排外主義が蔓延する現代
社会において、社会的弱者についての研究・主張を行う必要
性」等、参加学生の今後の将来を見据えたメッセージが送ら
れました。
この、四大学ゼミ合同研究発表会は、東京と京都の持ち回り
制で開催されており、2015年は京都の立命館大学の主催で行
われる予定です。



文責:スポーツ社会専攻 権学俊 准教授


【産業社会学部】仲間ゼミが佛光大学(台湾・宜蘭県)のホームページに掲載されました!

Posted on 2014.12.22

卒業研究ゼミ(担当:仲間)の学生10名は、9月24日、25日の
二日間、学部の学生交流プログラムの一環として台北郊外に
ある佛光大学を訪問する貴重な機会を得ました。私たちの訪
問が佛光大学E新聞に掲載されましたので紹介します。
当日の訪問では、まずは当大学の楊朝祥学長、創意科技学院
翁玲玲院長から温かい歓迎を受け、その後、文資学部院の院
生や学生たちとそれぞれの研究のテーマや内容について意見
交換を行いました。

佛光大学の院生メンバーは7月上旬にすでに立命館大学を訪問
していましたので、今回が二回目の交流となり、親睦を深め
ることになりました。国立台湾劇曲学院で教員を務める院生
による歌と演技等が披露された後、両大学の交流にもっとも
力を注いでくださった潘?先生の「中国文人の伝統美意識」
についての日本語と中国語の講演も行われました。
文人と大衆の芸術やその鑑賞法の差異など、先生の深い洞察
力が伝わる内容で、中国芸術の本質の一端を学ぶことができ
たように思われます。
山々に囲まれ海への眺望が開かれた、素晴らしい自然環境の
キャンパス内での昼食会では、台湾と日本の文化や大学教育
について教員、学生が共に語り合いましたが、直接的なコミ
ュニケーションによる文化交流を果たすことができたように
思います。佛光大学では、芸術表現、台湾の部族文化、中国
哲学、考古学、ジェンダー論など中国文化や社会に根差した
研究を国際的な視野で進められていますので、このような研
究交流の発展が多いに期待されます。初めての訪問であった
にもかかわらず、ゼミの学生たちの積極的に質問しようとす
る姿勢はなによりの収穫でした。

今回の学生交流プログラムではさまざまな観点から台湾・中
国文化の「伝統」と「今日」を体験できましたが、この佛光
大学訪問ではわれわれのゼミに属する台湾からの留学生、林
宜瑧さん、林宜儒さんの貢献が大きく、今後も留学生の協力
も考慮した学部のさらなる国際化推進が求められるように思
います。

■掲載記事は、以下よりご覧ください。
http://website.fgu.edu.tw/announcement/fgu?id=542ca92ed1befa1c1a000010&clicked_field_name=title


文責:メディア社会専攻 仲間裕子 教授

【子ども社会専攻中西ゼミ企画】第6回京北子どもプロジェクト

Posted on 2014.12.15

子ども社会専攻は小学校教員免許を取得できる専攻で
あるとともに、産業社会学部らしく「子どもと社会」
「子どもの社会」について学びを深める専攻です。
大学での授業だけでなく、さまざまな現場に出て行っ
て様々な活動を行う専攻企画がとても盛んです。
「京北子どもプロジェクト」はそんな専攻企画の一つ。
「納豆のふるさと」と呼ばれる右京区京北地域で大豆
の種まきから納豆づくりまでを行うプロジェクトです。
このプロジェクトの目的は3つあります。
1.小学校教師を目指す大学生が農作業を行うことに
よって、将来、農業や農産物についての教材を体験に
基づいて教えられるようになる。
2.藁つと納豆という伝統食づくりを体験することに
よって、参加者全員に「食」について考える機会を与
える。
3.京北地域の自然・環境・文化・産物のすばらしさ
を他地域の保護者や子どもに伝える。

今年は京北の農家の方に指導を受けながら、ゼミ生が
大豆を育てるところからプロジェクトは始まりました。
夏の暑い日の除草作業の一場面です。梅雨時に大豆を
畑に蒔き、大豆はすくすくと育ってくれたのですが、
雑草も勢いよく生えてきました。真夏の炎天下の除草
作業は暑さや虫との闘い。作業後に農家の方から「農
業ってしんどいやろ」という言葉をかけていただきま
した。ほんとにしんどさを実感できました。

晩秋になり霜が降りると大豆は枯れてきます。そしたら
大豆の収穫です。今年は天候が不順だったのですが、大
豆の出来はよかったです。この大豆を使って納豆を作り
ます。

京北子どもプロジェクトのメインとなるイベント「納豆
をつくってみよう」を11月30日(日)に行いました。
京都市内から8組約25名のファミリーが参加。まずは納
豆についてよく知ってもらうために「納豆博士になろう」
というクイズを行いました。写真は納豆の作り方をみん
なで考えているところです。

納豆について学んだら、藁つと納豆の藁つとづくりです。
これはゼミ生にとっても子どもにとっても初めての体験。
みんなあれこれ工夫しながら藁つとをつくっていました。
できた藁つとに大豆の水煮を詰めて、暖かい「納豆の寝
床」に約一週間寝かせておくと、納豆の出来上がりです。
藁つと納豆は市販の納豆に比べてかなり香りが強いです。
味も大豆本来の苦みがあります。昔から京北の人たちは
納豆に黒砂糖をかけて食べたり、お正月には納豆餅(納
豆を「あんこ」のように包んだ餅)をつくって食べてき
ました。

12月7日(日)の「納豆出来たよパーティー」では、ゼミ
生達が工夫して納豆餅や大豆料理(大豆カレーシチュー
&大豆ミネストローネ)をつくって子ども達に振る舞い
ました。
二回にわたる「京北子どもプロジェクト」で子ども達は
何を感じてくれたのでしょうか?最後に「納豆博士認定
証」を送りました。



文責:子ども社会専攻 中西仁 教授


学生・教員交流企画「さんしゃのタマゴ」を開催しました!

Posted on 2014.12.10

去る11月13日(木)、産業社会学会学生委員会主催、
「さんしゃのタマゴ」を以学館2階Student Lab.にて
開催しました。

さんしゃのタマゴ、略して「さんタマ」は、授業以外
であまり接点がない学生と先生方が交流を図るための
企画です。
学生と先生とで机を囲み、用意した飲み物やお菓子を
つまみながら、自由にお話をして頂くという形をとっ
ています。
話す話題に困った時のために、こちらで話題カードも
用意しますが、それ以外には特に決まり事などもなく、
ざっくばらんにお喋りを楽しんでもらうことを目的と
しています。
授業を聞いているだけではわからない先生方の素顔が
わかったり、先生の意外な言葉で悩んでいたことの糸
口が見えたり、楽しさはいろいろです。

当日は、スポーツ社会専攻の漆原先生に基礎演習の学
生を呼んで頂いたこともあり、これまでにないほどの
数の学生が集まり、大変盛り上がりました。
参加した学生たちは、先生がひとたび話し始めれば、
会話に夢中になっている様子で、「とても充実した時
間を過ごせた」との声が多く聞かれました。
話題の内容も、さすが産業社会学部といったところで
しょうか。
ヤンキーにマンガ、認知科学に、現代音楽。さらには
「そもそも社会学とは」といった突っ込んだ話題まで、
ジャンルも方向性も多種多様で、「あの先生の話もこ
の先生の話も聞きたい」という欲張りな学生も見られ
ました。

前回までのさんタマからの変更点として、前回までは
学生7~8名と先生1名で一つの机を囲んでいたのに対し、
今回は一つの机に2名~3名の先生方に入って頂くとい
う新しい形式を試しました。
企画段階では「先生ばかり話さないか」「どの先生と
どの先生を組み合わせたらいいだろう」など、不安要
素が尽きず、先生方からも手厳しい意見が出たりする
こともあり、とても苦労しました。
しかし、終了後は先生方からも「話が弾んだ」「とて
も楽しかった」と好評の声を頂くことができたので、
次回以降も取り入れたいと考えています。

参加した学生から「参加すれば楽しいことがわかるが、
参加するまでの敷居が高い」という意見があり、今後
の課題となりました。
先生方は多種多様なジャンルの話を気軽に話してくれ
ます。ありきたりな表現ですが、「参加すれば楽しさ
がわかる!」さんタマはこれに尽きる企画であると改
めて感じました。

最後になりますが、参加してくださった学生の皆さん、
ご協力頂いた先生方、事務室の皆様にはこの場を借り
てお礼を申し上げたいと思います。
来年度以降、学生と先生方を繋ぐより良い企画として
いくために、産業社会学会学生委員会一同頑張ってい
きたいと思います。

来年度も開催いたしますので、ぜひ一度足を運んでみ
てください!


文責:産業社会学会学生委員会2回生 荻野一樹


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