【産業社会学部】吉田ゼミが4大学合同ゼミ発表会に参加しました!

Posted on 2014.12.05

産業社会学部現代社会専攻の吉田ゼミ3回生・4回生の17名
が、11月29日に明治大学駿河台キャンパスで開催された産
業・労働関係の社会学を専攻する4 大学合同ゼミ発表会
(明治大学経営学部山下ゼミ、横浜国立大学経営学部小川
ゼミ、東京女子大学文学部金野ゼミ)に参加しました。

総勢80名近くの大所帯となったため、9つ程のグループに分
かれ、各自持ち時間30分で報告・討論しました。発表会は
学生主導で行われ、熱心な議論がかわさ れました。初対面
の人の前で発表する緊張感と、普段とは異なる観点からの
コメントや質問が返ってくることで、新しい刺激を得るこ
とができたようです。
報告会の後は、会場近くの居酒屋にて交流会。学生たちは
発表を無事終え、緊張感から解放されたこともあり、非常
ににぎやかで楽しい集りとなり、今後の再会を誓いました。
なお今回東京で開催された合同ゼミ発表会に参加するにあ
たっては、本学の学生交流プログラム奨励金を活用しまし
た。学生の勉学活動を支援する手厚い制度があることに、
他大学の参加者からはうらやましいとの声も出ていたこと
を付記しておきます。


文責:現代社会専攻 吉田誠 教授

国民体育大会が地域社会に及ぼす影響に関する調査合宿

Posted on 2014.12.02

スポーツ社会専攻の権ゼミでは、10月12日から13日にかけて、
「国民体育大会が地域社会に及ぼす影響」の調査として、
2014年度の国体開催地である長崎を訪れ、フィールドワーク
を行いました。
国民体育大会(以下国体)とは、全国規模の日本最大のスポ
ーツ・イベントとして、その長い歴史の中で、スポーツ人口
の増大や底辺の拡大、施設の整備・拡充、選手強化など、日
本の体育・スポーツの普及・振興に大きく貢献してきた歴史
がありますが、現在では、開催地が莫大な財政的負担を負う
ことや、全国的な注目度の低下、大会のマンネリ化など、大
会存続への疑問が投げかけられています。そこで私達は国体
を実際に訪れ、なぜ前述したような役割を持ちながら、しば
しば批判的に取り上げられるのか、地域社会とどのような関
係を持ち、影響を及ぼすのか、などを調査することにしまし
た。
今回の調査では、3班に分かれ国体関連の施設や聞き取り調査
を行うことで、より幅広い視点から国体を考察しようとしま
した。
主な訪問場所として、国体の開会式会場である長崎県立総合
運動公園陸上競技場(諫早市)や、国体に関連してのイベン
ト見学として長崎駅・長崎空港、国体に際しての文化プログ
ラム事業見学として、長崎歴史文化博物館の「長崎スポーツ
博覧会」などを訪れました。





各班の活動として、1班は長崎県庁国体競技式典課の方に国体
の現状をお聴きし、今回の長崎国体が競技施設に極力既存の
競技場を利用することで、費用削減に取り組み、やむを得ず
新設する際には必要最低限に留めるか、多様な種目に利用で
きるようにすることで、国体後も活発に施設利用が行われる
ような配慮がなされていることがわかりました。
2班が聴き取りを行った長崎県教職員組合の方には、国体が教
育現場に及ぼす影響の具体例として、開会式で行うマスゲー
ムに地元の小学生が動員され、その練習によって夏休みに補
習を行わざるを得ない場合があることなどをお話して頂きま
した。
また、3班は諫早市議会議員の方々に国体における諫早市
(開催地)が担う役割について聴き取りを行い、開催地とし
ては、国体開催に際して会場周辺の道路整備を行ったことや、
また開会式会場である長崎県立総合運動公園陸上競技場の大
規模改修の理由の一つに、国体後、Jリーグのクラブである
「Vファーレン長崎」のホームスタジアムとして利用すること
も考慮されたことなどをお聴きすることが出来ました。



今回のフィールドワークについて、参加者の一人である菅洋介
さんは、「今回の調査を通して、国内大会としては最大級であ
る国民体育大会が、スポーツだけでなく日本社会の発展に寄与
してきた反面、地域社会に悪影響を及ぼすことがあることを現
実として見ることができました。私がお話を聴かせていただい
た長崎県教職員組合の方は、国体またはスポーツをとても良い
ものだと評価しつつも、生徒を応援やマスゲームに動員するこ
とや、引率や指導・運営に携わる教職員の負担増加など学校教
育に大きく影響を与えること、また、それに対しての運営側の
対応などが不十分である事を疑問視されていました。」と感想
を述べたことからも、国体が地域社会に一定の貢献をしつつも、
大きく影響を及ぼしているということが伺えました。



戦後日本の歴史の中で一定の役割を果たしてきた国体が、単発
のスポーツイベントではなく、これからの地域や日本社会にと
ってどのような役割を担っていくのか、これからも注目してい
きたいと思います。

文責:スポーツ社会専攻 3回生 田渕伸也

企画研究(アジアスポーツ文化研究と韓国スタディプログラム)が実施されました!

Posted on 2014.11.14

スポーツ社会専攻教員の権先生が担当する企画研究(アジア
スポーツ文化研究と韓国スタディプログラム)にて、2014年
9月15日から9月22日にかけて7泊8日の韓国スタディプログラ
ムが実施されました。



このプログラムは、韓国スポーツ文化について学ぶとともに、
「東アジアの平和と安全」「日韓関係」「共生・共存」など
のテーマに関連する知識習得を目指すもので、プログラムを
通じて、国際的に通用する広い視野を養い、相手国の文化を
尊重しながら日韓両国の共存・共栄を目指すことのできる人
材の育成と、学生間交流を通じて日韓両国が共存共栄できる
ような関係構築を目標に掲げたプログラムです。参加学生は、
前期の間に授業だけでなく、合宿等も行い植民地時代のスポ
ーツや、韓国のスポーツ文化、日韓の歴史、教科書問題、慰
安婦問題、両国の大衆文化などのテーマで発表を行い、主に
日韓間のスポーツ、歴史、文化交流に関する知識を深めてき
ました。
そして、この前期での事前学習を土台にして臨んだ今回の韓
国スタディププログラムでは、まずソウル近郊を中心に活動
し、朝鮮総督府関連の建物の残る景福宮や、韓国民主化の聖
地である明洞カトリック教会、植民地時代の多くの資料が残
存する西大門刑務所歴史館、戦争と女性の人権博物館、独立
門など日本とも関わりのある歴史的な場所を訪れ、日韓の歴
史や韓国の生活文化などをより実感として学ぶことができま
した。また、スポーツ関連では、2002FIFAワールドカップ記
念館、ワールドカップ競技場、孫基禎記念館、韓国体育大学、
オリンピック記念館を見学し、韓国社会とスポーツとの密接
な関わりも知ることができました。また仁川で開催されてい
たアジア競技大会サッカー日本VSイラク戦を観戦してきまし
た。



また、プログラム3日目、4日目に訪れた漢陽大学校スポーツ
産業学科では、漢陽大学の教員から「ソーシャルメディアと
スポーツ」、「韓国スポーツの歴史」「日韓社会におけるス
ポーツの諸相」というテーマで特別講義を受け、その後の共
同セミナーでは、両校の代表学生が英語によるプレゼンを行
い、国という枠組みを超え両国のスポーツの現状や課題に関
連して活発な議論がなされました。

プログラムの後半では、世明大学の日本語学科の学生たちと
合同合宿やスポーツ交流会などを通して2日間の交流を行いま
した。世明大学教員からは、「韓国における日本研究が語る
もの」というテーマで特別講義を受け、共同セミナー「越境
する韓国と日本の大衆文化の現状と国民意識」では、日韓の
学生がそれぞれ発表を行い、両国のテレビドラマやアニメ、
映画、マンガ、音楽といった大衆文化が、国民意識や若者の
意識にどのような影響をもたらしているのか熱い議論が交わ
され、この大衆文化における日韓交流が持つ効果や意義、役
割に言及する多くの意見が出されました。



セミナーを通じて未来を担う若い世代である学生たちが日韓
関係の今後について考え、話し合い、ともに日韓の未来につ
いて確認し合えたことにとても大きな意義が感じられました。
また、両大学学生混合のグループをつくり、グループ対抗の
スポーツ交流会も開催され、スポーツという国を越えた文化
を通して両国の学生が楽しみながら友好を深める機会となり
ました。

今回のプログラムへ参加したスポーツ社会専攻3回生の亀田大
貴さんは、「このプログラムに参加して、韓国に対するイメ
ージが変わりました。実際に韓国の学生やそこに息づく文化
に触れて、私たちは多くの固定観念や誤解を持っていたこと
に気づきました。また同世代の韓国学生と交流し、短い時間
ではありましたが同じ時間を共有できたことは大きな財産と
なりました。」と語ってくれたように、今回のプログラムは、
草の根の民間交流を軸とした日韓友好の関係構築の重要性を
感じることのできる内容でした。また来年2015年には日韓国
交正常化50周年となり、日韓関係打開に向け様々な動きがあ
ることが予想されます。このような時期に、両国の大学生の
間で交流できたことは非常に価値のあるものであると感じて
おります。今後もこのような交流を継続させて、お互いの学
びや、よりよい関係の構築につなげていきたいと考えていま
す。

文責:スポーツ社会専攻 権学俊 准教授



日韓比較メディア研究の成果報告~10月度アドバンストセミナーで英語プレゼン~

Posted on 2014.11.10

10月30日、昼休みに産業社会学会が主催するアドバンスト
セミナーが開催されました。
「Media Industries in Japan and Korea」と題した今回の
セミナーは、2014年度の企画研究「国際メディア比較研究:
韓国のメディアを学ぶ」の受講生が、2014年度前期中に行っ
た日本のメディア産業研究に加えて、9月に8泊9日の日程で
実施したソウルでの集中研修の成果とあわせた、日韓メディ
ア比較の集大成となる発表の機会となりました。

安本皇彌君(メディア社会3回生)をはじめとする、17名が
日韓両国のニューメディア、広告、放送、新聞について最新
の事情を、英語でプレゼンテーションしましたが、それぞれ
の分野にかかわる英語発表は興味深い内容で、しかもメディ
アの専門領域にかなり踏み込んだものになっていました。



英語によるコンテントベースの日韓メディアの理解がしっか
りと押さえた発表内容で、アドバンストセミナー参加は、意
欲的な学びを直接感じることができたようです。

他方、昼休みにおにぎり昼食をとりながら、限られた時間で
の発表であり、またリラックスした環境の中で、四つのグル
ープが、内容を圧縮して次々に発表したことから、あわただ
しい雰囲気となったこと、またそれぞれの発表グループ入れ
替わりの際、プレゼンテーション・ツールの準備不足がみら
れたため、これらを今後の改善課題とすることとしました。
全体としては、英語学習に意欲がある1回生から4回生まで幅
広く参加があり、充実したセミナーになったと思われます。

日韓比較メディアの学びは、2015年度も「企画研究」として
開講する予定です。教室内での学びとフィールドに出てメデ
ィア現場をみて、さらに日本と韓国のメディア社会環境の違
いを視野に入れながら、英語を共通言語として学ぶ機会を求
める学生には、おすすめの講座です。

文責:BEN


社会学研究科・西江大学マスコミ学大学院が学術交流セミナー開催~大学院レベルで初となる研究交流がスタート~

Posted on 2014.11.05

10月30日、立命館大学社会学研究科と西江大学マスコミ学
大学院との間で、博士・修士レベルの研究成果を発表しあ
う、研究交流セミナーが開催されました。

立命館大学産業社会学部・社会学研究科と西江大学コミュ
ニケーション学部・マスコミ学大学院との間では、2012年
度に学術交流協定を締結し、積極的な交流を続けてきまし
た。学部レベルでは、「日韓比較メディア研究」にかかわ
って、立命館大学の学生が、毎年9月にソウルの西江大学で
短期研修を行ってきましたが、大学院レベルでは、これま
で具体的な実績がなく、今回のセミナーは、両大学院間で
取り組まれた研究交流セミナーは、大学院レベルで初めて
行われる学術交流と言えます。

交流セミナーの会場となった以学館クリエイティブラボ4
には、西江大学から7名(代表:西江大学Won, Youngjin教
授)が来日し、これに社会学研究科の学生・教員6名が一
同に会して、午後3時から午後6時30分まで、3時間半にわた
って発表・討議が行われました。

西江大学からは、洪成一博士が、日本の漫画に着目して
「The Transnational Desires in Manga」など、博士レベ
ル研究3本を発表し、日本側参加者から、グローバル社会の
中で、漫画がどのようにみられているのか、また例えば、
韓国社会に、どのようなインパクトを与える可能性がある
のかについて質問がなされました。

他方、立命館大学側からは、2014年度、大学院博士前期課
程に入学した竹本のどか(社会学研究科1回生)さんや梅子
羽(同1回生)さんらが、修士論文研究に向けた研究プラン
を発表し、西江大学側から有意義なコメントや意見がある
など、セミナーでの発表とその後の議論は、終始充実した
ものとなっていました。

今回の研究交流セミナーについて、社会学研究科で企画担
当した金山勉教授は、「学術交流協定に基づき、西江大学
の学部とはこれまで4年間にわたり交流が継続してきたが、
大学院レベルでの交流に着手できた意義は大きい。これで、
両大学間の交流がさらに深まることが期待される」として
います。

文責:BEN


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